光のカーテン

日矢太き細きも降りつ冬立てり

暦通り寒い日だった。

ときおり弱い光が届くものの日射しの少ない日で、日当たりが恋しくなる空模様。
平群の谷を走らせていると、たまたま生駒のやまなみの裾に日矢がさすのが見えた。日矢のさしたところだけが明るく光って、紅葉がはじまったばかりの雑木林を照らす。

盆地のこれからは、足音をたてるように駆け足で冬がやってくるのだろう。

“光のカーテン” への6件の返信

  1. 雨が上がるのを待って東山動植物園から一万歩コースのウオーキング。
    東山の森も紅葉が始まっておりました。
    雨上がりに煙る空から時々光の矢が差し込みそれこそ木々を照らしておりました。
    桂の木はすっかり葉を落としその落ち葉からは美味しい匂いが漂っておりました。
    甘いような香ばしいような不思議な樹です。
    久しぶりの動物たちにも元気を貰いました。

  2. もう冬が立ちましたか。先日まで真夏日だなんて言ってましたのにね。
    「日矢」って言葉があるのですね。勉強になります。射し込むような光でしょうから冬とか初春に使うのでしょうかね。

    1. 「日矢」は季語ではないんですが「時雨」と並んで晩秋、初冬あるいは早春の頃に似合う現象ですね。この季節だと低い位置から降りてくるので風情が生まれるのだと思います。真夏に真上から降ってもねえ(笑)
      俳句独特の言い回しらしく、広辞苑にもないようです。使うのはなかなか難しい言葉ですが、昔この時期に大台ヶ原でみた光景が忘れられなくて、いつかはものにしなければと思ってるのですが。そのとき同じ光景を詠まれた人が五線譜にたとえた詩を披露されたときには、「ああ」と溜息をもらしたことが懐かしいです。もう30年も前の話です。

  3. 昨日、今日(8日)と朝の冷え込みが厳しくなってきて、冬が確実に近付いている様子ですね。
    今朝はいつもの散歩の途中で、めずらしい小動物に出合いました。
    公園に隣接した工場の緑地帯から坂道の道路に、一瞬猫が飛び出してきたのかと思い、よく見てみると、尻尾が長く茶色で、猫にしては一回り大きい動物でした。目で追って行くと、民家の境界の金網のフェンスの上端部を軽快に走るようにして行ってしまいました。
    尻尾が長く、茶色の毛並みと、体の大きさから判断して、多分ハクビシンではないかと思います。
    それにしても堂々とした動きで、このあたりに居ついているのでしょうね。
    また会う機会があるかもね。

    1. 住宅地、市街地にまで進出してるんですね。東京にいた頃もお向かいの庭に逃げ込んでいくのを目撃したことがあります。アライグマというのも増えているらしく、それぞれ在来のものより生存能力が高いのでますます繁殖していくそうです。
      イタチくらいならかわいいんですがね、まだ。イタチは正面からみるとオコジョやテンそっくりでほんとに可愛い顔してます。

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