木枯やイヤフォンの音かき消され
木枯や耳のますます遠くなり
散歩の時はダウンロードした英語講座を聴くことが多い。
ありがたいことにNHKの語学講座をパソコンで聞けるストリーミング放送が毎週月曜日に更新されるので、その中から「英語で読む村上春樹」などいくつか選んでおいたのをiPodやiPhone などに仕込んでおくわけだ。
1時間も歩くと30分番組なら2回分聴けるのはいいのだが、困ったことに音楽とか英会話とかを聴いてると句作の方がさっぱりなのである。散歩というのは筆者にとってはある意味でデイリーの吟行であるわけで、神経が耳にとられ、また内容を理解しようとする脳がイヤフォンから流れる放送にとられてしまうと、まったく五感が俳句のために働いてくれないのである。
さらにである。今日などは木枯らしが強くよく聞き取れなくてボリュームを上げるとますます作句に五感が働かなくなるという始末になる。
吟行を兼ねた散歩の途中さらに英語が身につけば言うことないのですがね~
近頃同時に二つの事が出来なくなりました。
英語は映画でさりげなく楽しむのが一番、字幕を読みながら必死で聞くなんてしません。
時々面白いフレーズや言い回しをを見つけて楽しむ程度・・・
今年もすでに50本を越えてしまいました。
更に見たいものが数本ありこれからの時期、時間を生み出すのが至難のわざ・・・
視覚も聴覚も動員となるともうすべての神経がそちらに向かってしまいますね。ラジオやウオークマンのいいところは、視覚が自由なのでいわゆる「ながら仕事」ができることです。
とはいえ、場合によっては皮膚感覚まで動員する作句というのは「ながら仕事」とは両立しないのが面白いところです。それだけ集中できると言うことですね。まさに五感の芸術の最たるものでしょう。
NHKも洒落たことやってくれますね。ハルキに興味のある人が英語で聞く、英語をやっている人がハルキに興味を持つ。いいことだと思います。そう言えば英語に触れなくなって久しくなりました。ホッとしてる反面寂しくもあります。
NHKの語学講座ストリーミングという便利な仕組みです。
内容を一旦パソコンに取り込んでiPhoneなどに仕込めば何時でも何処でも聴けるというわけです。
「英語で読む村上春樹」では日米の表現の違いなど、なかなか楽しい進め方ですのでお奨めです。