戻り花とも

とりどりのスマホ向けられ帰り花
帰り花登りの人には見えてゐて
よもや我が日向みずきの狂い咲き
風避けの舟影まばら帰り花
風避けの浦見おろせる帰り花

人だかりがして木を見上げている。

どうやら桜の狂い咲きが見られるらしく、帰り花と聞くとみなさんスマホや携帯電話をとりだしてカシャカシャしては満足顔だ。家に帰ったら家族にでも見せるんだろうか。
また、二番目の句は昨日信貴山ハイキングコースを下りているとき足元ばっかり見ている自分に気づいた。考えてみると、登るときには時々は顔を上げながら行く手を確かめたしかめ足を運んでいるようなので、この花の少ない時期に帰り花があればきっと見つけやすいんではないだろうか。

今月に入って「帰り花」という兼題句に取り組んでいるが、何のことやら、拙宅の植え込みに白い日向ミズキの花がさいているではないか。灯台もと暗し。

“戻り花とも” への8件の返信

  1. 今年は狂い咲きが多いように感じます。
    先日、正平さんの 旅番組でもカラスウリが色づいているのに片や桜の花が咲いており不思議な光景でした。

    1. 気をつけて見ているせいか、たしかに「狂い咲き」を多く見ますね。暑さを過ぎて寒さを経験してまた温かくなった、なんてことが春が来たと思わせてるんでしょうか。これらは日照時間でなくて気温差に反応する類いに属している?

  2. 久しぶりに机に座っています。
    よく見ると帰り花けっこうありますね。桜につつじ、先日山吹も一輪咲いていました。小春日に花開くと言っても蕾から開花まで日数もかかるだろうし不思議なものですね。蕾で明日開こうとしてたら寒くなってしまった、、、なんてのはどうするのでしょう。

    1. 春の時期、桜がもう咲こうと思っていたら冷え込みがあって開花が遅れるという話は聞きますね。時が来るまで辛抱して咲く、来なければ蕾のままで終わるのかもしれません。

  3. 昨日は母が入所している施設の行事があり、広島に日帰りで行ってきました。
    リクレーションを兼ねた紅葉狩りで広島の郊外にある高台の温泉施設に行ったのですが、紅葉狩りで桜の花が咲いているのを見て驚きました。
    桜の種類はヒマラヤサクラで、通常は1月~2月に咲くのだそうですが、1本の木は全体に桜が咲き、葉っぱまでが芽吹いていました。
    昨年も、同じ時期にここを訪れたのですが、その時には咲いていなかったですね。
    狂い咲きするほど暖かいとは思われないのですがね。

    1. 紅葉と桜が同時というのは珍しい光景です。久しぶりに寒い秋だったので、それを冬が来たと勘違いしたんでしょうか。月間予報で11月は比較的暖かいというのに、ちっとも暖かくないですね。当地の朝は連日4,5度という日が続いています。

  4. こちらも帰り花が多く見られます。日中暖かいからでしょうか?
    桜、さつき、つつじなど。 アガパンサスの白いのが一輪咲いてましたが、これも帰り花?
    皇帝ダリアが今を盛りと咲いています。大味だけれど大きくて何だか元気がでる感じです。

    1. 季題「帰り花」というのは桜の狂い咲きを言いますね。だからタンポポなど他の花の狂い咲きを言うには「狂い咲くたんぽぽ」とか「たんぽぽの帰り花」とか花の名前をつけて詠みます。
      二物対比で詠むときは季題「帰り花」を用いるのは許されますが、傍題の「狂い咲き」などは一物仕立てでないと使えないという話でした。(NHK俳句・小澤實さん言)

      皇帝ダリアはこの寒い時期に不気味なくらい見事な大輪ですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください