朝の和食

黄味割いて醤油乗せたり寒卵

この時期の卵には滋養があるという。

日本人にとって昔から卵は貴重な栄養源で、生のものをいただくことが命をいただくことだとされてきた。
ところが、今でこそ卵は物価の優等生と言われて1個10円足らずで得られるが、我々世代にとっては農家でない限り卵は滅多に手に入らない高価なものであった。記憶では運動会とか遠足の弁当でしかお目にかかれなかったような気がする。
かといって、手軽に手に入るようになった今でも、熱々のご飯にかける卵ご飯というのは最近はあまり食わないようだ。なぜなら、卵かけご飯というのは味噌汁といっしょにいただく朝のものであるという感覚から抜け出せないので、パンと珈琲が定着した朝食のテーブルには卵かけご飯の出番がないからである。
もし食べるとすれば、それは温泉旅館などで出される朝食くらいであろう。しかも、不思議なことに普段食わない朝の和食も旅先ではすこぶる量がいただける。卵の他にうまい魚の干物があればそれはまた最高である。

“朝の和食” への4件の返信

  1. 卵かけご飯、おいしいですよね。私の場合めったにご飯食べないからかもしれませんが。毎月やってる近所仲間のコンペでは賞品がフルーツやら魚介類やらで参加賞が地場の卵。これがおいしくて好評。奥さまがたにはなまじ入賞商品より卵の方に人気があるようです。

    1. 旬の物をみつくろったり幹事さんの商品調達も大変ですね。地場の卵が好評なのも何となく分かるような気がします。
      食の安全ということが今ほど注目されることはありませんですしね。最近は外食チェーンの店から足が遠くなりました。

  2. 旅館の朝食に卵は付き物、これぞ和食の典型でしょうね。
    そして卵は物価の優等生、確かに。
    特売日は1パック100円前後。最近では500円ぐらいする高級品もあるようです。

    子どもの頃、鶏を飼っていました。餌やりは子どものお手伝い。
    夕方には軒先の畑に放し飼いにしてやります。
    そして充分散歩したら鶏小屋に戻します。
    これがなかなか難しい!!
    卵を産むのが楽しみで小屋の前で何時間も待っていたことも・・・
    雛を返すために卵を抱かせたこともあります。
    祖父が鶏を絞めるのを見たこともあります。

    運動会の朝には力がつくようにと生卵を食べていきました。
    卵に小さな穴をあけて吸ったこともあります。
    お産の前にも生卵を食べてから病院へ。

    ことほど左様に卵にまつわる田舎の少女の頃の思いでは尽きないのです。

    1. 食卓にのったのが殻が汚れていたり。割って食べるのだから別に気にもかけなかったですね。今ではちゃんと洗浄して出荷されるようです。
      運動会の朝、町内会の小父さんから生卵を飲まされました。町別対抗リレーの選手だったんです。たしかに、角に穴あけて吸ったものです。

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