得んとせば

奈良町の坂町と知り小六月
奈良町の坂慈しむ小春かな

毎月第一火曜日は定例の吟行。

12月は奈良町の歳晩風景、1月は東大寺・春日大社の新年風景と決まっている。
毎年のことなので句材も尽きるのではないかと思われるが、日付、曜日も違えば、天気も違うわでメンバーが拾い上げてくる句には新しい発見に満ちている。

たしかに、奈良町には坂が多いことをあらためて知ったのも今日のことで、なるほど句材というものは探せば何処でも幾らでも見つかるものなんだろう。
犬も歩けばではないが、兎に角外へ出さえすれば何かに突き当たるということか。これを敷衍すれば行くところすべてに句材があり、出たけど句材が何もなかったというのは単に観察が足りないか、あるいは臨む姿勢が問われていることを自ら晒しているにすぎないのかも。

“得んとせば” への2件の返信

  1. そうですか、奈良町には坂が多いんですか。西の春日大社に向けて上っているのでしょうが南にかけても下っているんですかね。師走の古都、おっしゃる通りその気で見れば句材はいっぱいなんでしょうね。

    1. タモリの好きな段差ある街です。春日の森からの川に付随する河岸段丘だそうです。
      端の一段と勾配あるところに色街がありました。今も面影があります。遊女の墓というのがあるそうなんですが、今は私有地になっていて立ち入れないのが残念です。

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