内在する命

しめやかに橡の冬芽の光りけり
電飾や冬芽あの枝この枝に

橡の冬芽は粘液で覆われているので青空の下では光って見える。

芽の大きさも朴の木に並ぶほど大きい。
この二つを比べてみると、朴は長い冬芽が特徴で、それを二枚の皮が筍のように覆っていて芽が動き始めると一方から弾けるように開くのだが、橡の方はと言えばずんぐりとした芽で、それが春になって動き出すとまたたく間に団扇を広げるように多くの葉を展開し始めるのが豪快と言える。

この多くの団扇のような葉を内に秘めて光る芽が天に向かっている。
冬とは思えないなまめかしい艶を帯びながら。

追)skyblueさんのコメントからヒントをいただいた句を追加しました。

“内在する命” への4件の返信

  1. そうですね、もう来年の芽生えなんですね。気楽に休んでなどいられないということでしょう。橡の冬芽、いつも通っているのですが気づきませんでした。今度見てみます。冬越し野菜の植え付けも始まってるようで今ごろ植えて大丈夫なのと思ってしまいます。

    1. 近くに橡の木があるんですか。都会では珍しいかもしれません。
      どの木もこの時期冬芽をしっかりつけるようになってます。
      ただ、朴もそうですが、橡は大木になってしまうとなかなか芽は近くでは見えません。間近で見られればいいですが。

  2. 橡の木はこの辺では見られません。
    毎日の散歩コースで庭木に朴の木の大木の家があります。
    庭木の朴の木は珍しいので以前尋ねてみたら故郷が飛騨でどうしても植えたかったそうです。
    今は大きな葉っぱを落として裸木です。
    今朝確認してみましたが冬芽はまだ見られませんでした。

    我が家の栴檀の裸木も電飾で賑やかになりました。
    通りがかりの人からも眺めてもらえます。
    この木の持ち主(孫の柚樹)が週末に見に来る予定です。
    今の電飾はよく出来ていて色もカラフル、点滅も間隔が色々変化して自由に選べます。
    大人が結構喜んで楽しんでいます。

    1. 橡が街中にあるのは移植したものに限られるそうです。ですから、キヨノリさんのご近所にある橡は珍しいと思います。
      朴の冬芽はまだでしたか?例の馬見丘陵では見られました。

      神戸のルミナリエは強風禍のせいでしょうか昨日早々と消灯式があったようです。柚樹君のルミナリエが人気でよかったですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください