葉芽花芽おのがさだめの冬芽かな
寒の真っ只中、花木の芽がはっきりと形を顕してきた。
桜、梅、ブルーベリーなどしっかりと冬芽をつけて冬眠していたが、それらのうち花芽がひときわ鱗茎をあらわにして識別できるようになった。冬芽の転換である。
一定の寒さに合うと休眠が打破され、あとは開花や展葉に向けてまっすぐ進んでゆくだけ。
寒さに当たらないと花は咲かないのである。
これからの気温上昇によって開花時期が左右されるらしいが、もう動き出した芽は止まらない。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
葉芽花芽おのがさだめの冬芽かな
寒の真っ只中、花木の芽がはっきりと形を顕してきた。
桜、梅、ブルーベリーなどしっかりと冬芽をつけて冬眠していたが、それらのうち花芽がひときわ鱗茎をあらわにして識別できるようになった。冬芽の転換である。
一定の寒さに合うと休眠が打破され、あとは開花や展葉に向けてまっすぐ進んでゆくだけ。
寒さに当たらないと花は咲かないのである。
これからの気温上昇によって開花時期が左右されるらしいが、もう動き出した芽は止まらない。
靴音を糧に街路の冬芽立つ
昨日から表紙の絵を替えた。
花蕎麦ではいかにも季節感がずれていて前から気になっていたので、ブログの意匠替えに合わせて冬ど真ん中のものとした。
表紙絵はこの時期の芽ではなく2月頃のものだが、注意しながら歩くと梅や辛夷などの樹木にはもうはっきりと芽が形成されていて、冬準備が整っているのが見えた。
寒いと言って前屈みにならないよう、胸をぴんとそらせて歩きたい。
しめやかに橡の冬芽の光りけり
電飾や冬芽あの枝この枝に
橡の冬芽は粘液で覆われているので青空の下では光って見える。
芽の大きさも朴の木に並ぶほど大きい。
この二つを比べてみると、朴は長い冬芽が特徴で、それを二枚の皮が筍のように覆っていて芽が動き始めると一方から弾けるように開くのだが、橡の方はと言えばずんぐりとした芽で、それが春になって動き出すとまたたく間に団扇を広げるように多くの葉を展開し始めるのが豪快と言える。
この多くの団扇のような葉を内に秘めて光る芽が天に向かっている。
冬とは思えないなまめかしい艶を帯びながら。
追)skyblueさんのコメントからヒントをいただいた句を追加しました。
孫生えに確たる冬芽帯びる木も
木蓮の芽が目立つようになってきた。
よく見る木の中では、この時期木蓮の芽が一番大きいかもしれない。ちょうど目撃したのはまだまだ壮年期にあるのだろう、大きく刈り込みされても根元からたくさんの枝、孫生えがしっかり伸びていて、その枝にもたくさんの芽をつけている。まことに自然の成長力というのは驚異的ですらある。
なお、「孫生え」というのは春の季語だが、その枝にさえついた芽ということで許されるだろうか。