男不在でも

娘が搗いて婆が臼取る寒の餅

女系家族かもしれない。

あるいはご主人が亡くなれたか、出稼ぎの留守か。
いずれにしろ、女たちだけで餅を搗いているのである。
杵はともかく、臼を引き出すのはさぞ大変だったろう。

安易に、二日連続して「寒餅」です。

“男不在でも” への2件の返信

  1. 子どもの頃、毎年暮れになると夜明け前から何十臼もの餅つきが始まりました。
    ペッタンペッタンの音で目覚めたものです。
    父が搗き母がハイ!と声を出して手返し。
    父が母の手に杵を降ろさないか心配したものですがそこは夫婦の阿吽の呼吸。取り越し苦労でした。
    搗きたての餅をちぎっておろし餅、あんこ餅、今は夢。
    色とりどりの餅をある程度乾燥させ、かき餅やあられに餅きり機で切り分け組み立てた棚に並べて乾燥させる。
    今思えば手間暇かかる作業を黙々とこなしていた両親。
    学校から帰ると缶カンに一杯おかきやあられが。
    そんな貴重なおやつを「又かき餅?」と不平を言ったものです。

    母は嫁入り道具にあられ炒りまで持たせてくれました。
    一度も使わずじまいでしたが・・・どこへ行ったやら?
    母が元気だった数年前までは毎年火鉢で手焼きのおかきを焼いてくれました。
    あの懐かしい香ばしいおかき、嫁が未だにあれが食べたいな~と・・・

    1. 小学生の時、何年生だったか忘れましたが、祖母の臼取りで初めて杵を持ったときのことです。慣れない杵だったのでタイミングが合わず、祖母のおでこをかすってしまいました。
      以来、杵を持ったことがありません。
      本当に危ないところでした。

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