杉玉や旨酒の神降りたまふ
今日は大神神社の新酒の「醸造安全祈願祭(酒まつり)」の日。大三輪の巳様はお酒の神様でもあり、全国の醸造元から奉納されたお酒も振る舞われる。
これに合わせて新しい杉玉に掛け換えられるが、これはやはり寒さがつのる日が似つかわしい。今日は今年一番の冷え込みとなった。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
杉玉や旨酒の神降りたまふ
今日は大神神社の新酒の「醸造安全祈願祭(酒まつり)」の日。大三輪の巳様はお酒の神様でもあり、全国の醸造元から奉納されたお酒も振る舞われる。
これに合わせて新しい杉玉に掛け換えられるが、これはやはり寒さがつのる日が似つかわしい。今日は今年一番の冷え込みとなった。
降霜を予感する朝鉢仕舞ひ
この雨が過ぎると気温がぐっと冷え込むという。
午前中かけて蘭などの植物をこれから半年間眠らせるために家に取り込んだ。取り込んだのはどうやら植物たちだけでなくて鉢に潜んでいた虫たちも大挙して室内に。一番往生したのがカメムシで彼らの悪臭で頭が痛くなるほど。つごう10匹以上窓から退散いただいた。
日もすがら降る雨木の葉くだしかな
今日は朝からずっと冷たい雨。
雲が低く暗く垂れ込めて、ときどき雨交じりの突風に見舞われる。
銀杏並木の道には雨に打たれた黄葉がこびりつくように散り敷いている。
桜も半ば葉を落として冷たそうである。
業平の寺や山茶の初便り
山茶花の便りが届いた。
開祖が業平であるという不退寺(別名・業平寺)からのニュース。先日歩いた佐保川をさらに北の方に歩けば行き当たる。小さな寺だが業平自らが刻んだという「聖観音菩薩立像(重文)」がある。
天平のペーパーナイフと緩き冬
入館まで45分ほど行列。
平日というのに正倉院展は大変な人気だ。近鉄奈良駅を降りたときはみんなが奈良国立博物館に向かうのではないかと思われるほど、いかにもそれらしい雰囲気の人の群れ。
だが、瑠璃杯を見た途端息をのむような美しさに人波の疲れなんてたちまち忘れてしまうほど。ポスターに描かれた絵に描いたような杯とはまるで別物のような奥深い神秘的なブルー。当時の貴族たちはこれらを片手に遙かシルクロードからやってきたワインなぞをすすっていたのだろうか。時空を超えていろいろなことを想像させてくれる逸品であった。
ペーパーナイフというのは刀子(とうし)と云われる10センチほどの刀身とそれを装飾を極めた鞘。文房具なのだが腰にぶら下げる装飾品としての性格が強い。小さいとはいえ刀身は完璧な剣のかたちをしているうえ、1300年を経ても錆ひとつなく光り輝いている。
処により鬼も内なる追儺かな
今日はいわゆる節分、各地の豆撒き神事がニュースになる。
ニュースによると元興寺では福も鬼も内であるらしい。
当地でも当然各地でイベントがあることは承知していたが、外は何しろ寒い。
年の豆だけで済ませることにした。
実は今日ようやくクルマのナンバープレート交換の日で、手続きをディーラーの方にお任せしたので外出できなかったのである。
帰ってきたクルマを見ると多摩から奈良ナンバーに変わっている。「多摩」という響きには長年慣れ親しんでいたのでちょっと寂しいものがあったけど、これで堂々と県内を走り回れる気がしてきた。
行き交へるタイヤの響き霜夜かな
日本列島は寒波にすっぽりのようだ。
当地でも昼頃雪がぱらつき、畑などはうっすらと白くなった。
夜になって、濡れた道路を走る車のタイヤ音だけが高く響いてくる。
零下5度という明朝はまた霜柱が立つだろう。