年越えのカトレアいよよ始動せり
暮れまでに開花しなかった、または花芽もが伸びなかったカトレアが数鉢ある。
1月にはいると室温も低く当然成長も遅いので、ともすると数日忘れていることがある。
じっくり見るのは水遣りの時くらいで、そのとき思いもかけず花芽を見つけたら、なにかいいものを見つけたように心弾むものがある。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
年越えのカトレアいよよ始動せり
暮れまでに開花しなかった、または花芽もが伸びなかったカトレアが数鉢ある。
1月にはいると室温も低く当然成長も遅いので、ともすると数日忘れていることがある。
じっくり見るのは水遣りの時くらいで、そのとき思いもかけず花芽を見つけたら、なにかいいものを見つけたように心弾むものがある。
寒肥の材料探しは産地見る
そろそろ寒肥の時期。
腐葉土や堆肥、寒肥用の油かすなどホームセンターで調達するわけだが、どうしても生産地はどこなのかをチェックしてしまう。
あえて生産地を表示しないメーカーと、それを確認する消費者と。いずれも哀しい。
その目には風が見ゆるか鷹の舞
鷹がゆっくりゆっくりと輪を描きながら少しずつ上昇している。
大和川が大阪府に流れ込もうというあたりの南岸沿いは明神山と呼ばれる台地で、川に向かって急な斜面を形成している。
今日たまたま台地と川の間にあるホームセンターで、電柱にオオタカと思われる大型の鷹がとまっているのを発見した。やがて飛び去ると斜面に沿ってうまく上昇気流を捉えたのだろう、1分ほどかけて台地の上まで到達。
すると今度は台地の裏の方へ向けてすうーっと羽ばたくことなく滑るように視界から消えてしまった。
これが王者の飛翔なのだろう。
校舎には太き影あり冬欅
小学校の校庭に大きな欅が立っていた。
朝礼台のすぐ横にあるその木は、夏は当時珍しい鉄筋コンクリート造りの校舎を木陰でおおい、冬はあたたかい日差しを通してくれるのだった。
卒業してから2,30年ほどたって初めて訪れてみると、欅はやはり同じ位置に立っていた。
十分に背の高い木だったが、想像以上に大きくは成長していなかった。
風花の降りてたちまちかき消えぬ
今日は珍しく午前中の散歩。
カイツブリの今日は2羽連れ。
ぐっと冷え込んだ朝いつものように彼らの動きを見ていると、八尾・柏原の方角から黒い雲が覆うように迫ってくる。
予報によるとときどき雪らしいが、案の定狐の嫁入りの雨ではなく雪、つまり風花である。
綿のようなふわふわした雪が地面に落ちるとたちまち泡のようになって消えてゆく。
積もる程度でもないので、ゆらゆらと舞うように落ちてくるのをしばらく楽しめた。
寒さも今が佳境。すすんで寒さを甘受しようじゃないか。
さすればまもなく来る春の足音が聞き取れるかもしれない。
今日よりは ひとつ歳あげ 雪見舞ひ
今日はまた 歳を重ねり 雪の花
60代半ばに達したこの日、午後になって30分ばかり辺りが真っ白になるほどの雪が舞った。
空風や列車もドア閉め停車中
今日はミニ青春切符。
JR線で和歌山線で王寺~高田、万葉まほろば線で高田~桜井~奈良、関西本線では奈良~王寺という具合に大和盆地の北半分をぐるっと一周したのである。
駅名もいろいろあって興味尽きないものがある。
高田から桜井までの間盆地を横切る形になるが、ここには畝傍、香具山とずばりの駅名があるし、桜井から奈良、つまり山の辺の道に相当する部分には巻向とか帯解など興味をそそられる地域もある。
どこで途中下車しても見所が満載という感じで、暖かくなれば毎日でも行ってみたいものだ。
ただ、ダイヤの本数が限られているので乗り換え時間がたっぷりあるのだ。
その間空けておくドアを絞っているのが救いかもしれない。
一丁の湯豆腐つつくふたりかな
ここんところ湯豆腐が食卓にのぼることが多いようだ。
それもテレビの料理番組の影響か、一丁まるまる浮いている。そいつを杓子で削り取りながら食べるのだが、最初から食べ頃に切ったものに比べれば、気のせいか味が濃いように思える。
つれあいが飲めないうえ、もともと酒には弱いので晩酌などしたことないが、これだけ寒い夜が続くと熱燗もいいなと思えてくる。