電線団子

つばくろの八の字ループ昼の月

ずいぶん高いところを旋回しては去って行く。

しばらく野菜畑にタッチアンドゴーするように飛翔していたかと思うと、やがて大空をいっぱい使って高く旋回を始めた。
晴れ晴れとした青空を堪能するように燕の群が広い場所を飛び交っているのを、何もかも忘れてただ目で追っているだけの時間。数分だったろうか。先月にも燕が来ていたのを確認しているから、初燕ではないのだがひさしぶりに伸び伸び旋回しているのを真下から眺めているだけで時間を忘れそうになる。
のど元の臙脂カラーもしっかり確認できたし、燕独特の翼がすべるように描くループも悠然としていた。
群れているところから渡ってきた仲間、あるいは家族なのかもしれない。
首を上げていると、下弦の月が青空に白くクリアに輝いてもいた。このところはからずも心晴れ晴れする景におおく出会えるのはありがたいことである。
あと一か月もすれば一番子が巣立ちして黄色い嘴が電線団子という景に出くわすかもしれないと思うとわくわくさえ感ずるのである。

“電線団子” への2件の返信

  1. 今年は燕をまだ一度も見ていません。
    今日は桜がチラホラ舞う中、ウオーキングでジムへ。
    桜には何の鳥かわからないが二羽ほど止まっていた。
    スマホで撮ってみたが拡大しても鳥の姿は判らなかった。
    動くものをとるのは難しい!!

    1. 桜には鵯がよく止まりますが、たいていは単独です。
      鳥を撮るにはやはり大砲と呼ばれる超望遠レンズが必要で、しかも動いているとなると高機能カメラが定番。
      そこまで投資の必要がなければ双眼鏡で楽しむのがいいようです。

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