水分りの奥社はつかの河鹿かな
十尋の滝まっしぐら岩洗ふ
万緑や千年杉の神さびて
東吉野村の白馬水分神社奥に「投石(なげし)の滝」がある。
高さはおよそ20メートル弱といったところか。すぐそばまで行けるので、滝口から一気に滝壺に落ちてくるさまをあおぎみることができる。滝壺には樹齢千年の神杉が周囲の青葉若葉をしたがえてそびえている。
滝壺から流れる清流のどこかでは、河鹿がいるらしく鳥の囀りに混じってかすかにコロコロと鳴くのが聞こえてくる。
あふれるマイナスイオンを胸一杯吸い込んだせいか、頭もすっきり。これでいい句が授かれば言うことなしなんだが。
気持いいでしょうね。
先日登山家の今井通子さんの講演(ラジオ)聞いてたら「森林浴」が出てきました。「森林浴」なんて効果が実証できるのかという厚生省を林野庁がやっとのことで説得し国民に提唱されだしたとのこと。気持ちいいし効果あるに決まってるじゃないですかねぇ。
秋の季語になってしまうんですが「爽やか」そのものでした。森林浴でいやされるのは頭でなくて体が感じるものですよね。