帰ろかな腰を伸ばせばかなかなかな
潮時と腰を伸ばしたら蜩の声が聞こえてきた。
まるで帰れ、帰れと言わんばかりである。
ただでさえ暑いのに、秋に向けて菜園もあれこれ忙しくなってきて流れる汗も半端じゃない。夕方の一時間ほどが勝負時でおそらく集中していたのであろう。
蜩はとうに鳴いていたのかもしれないが聞こえなかったようだ。あるいは、もしかするとほんとうにそれが蜩の第一声かもしれないが、何ともいいタイミングであることよ。
汗まみれの体に帰りの原付の風がすうーっと冷やしてくれる。降りたらまた汗が流れるのであるが。