冬の楽しみ

実南天柊千両赤白黄

玄関先が三色に彩られている。

実南天の赤、花柊の白、実千両の黄が競うようである。
一度に揃ったのはこれが初めてのことかもしれないと、出入りするたび心が躍る。
とりわけ柊の香りが今までになく甘味で、気持ちよく酔わせてくれる。
どれも冬のものだが、暖冬傾向がつづくだけに遅れることなく出揃ったのは意外である。
いつまで楽しませてくれるのだろうか。

身のほとり

狭庭にも黄金吹きそめ実千両

千両の実が色を深めだした。

植え込みの千両は赤ではなく黄色の実で、いまはまだ蜜柑の出始めるころのような青みを残しているが、あとひと月もしないうちに混じりけのない色に熟すものと思われる。
二本植えたのが、一本は去年から具合が悪くて今年はとうとう枯れてしまったようで寂しくはなったが、残った株がその分ひとまわり大きくなったようで、南天の実と並んで玄関先を潤してくれている。
千両の先には柊の蕾もはっきりと確認でき、やがて香ばしい香りを届けてくれるだろう。
冬とはいえ、いやしてくれるものが身の辺りにあるということはありがたいことである。

千両役者

父母の位牌に灯る千両黄

玄関脇の千両が実をいっぱいつけた。

何本かの枝をいただいて仏壇の供花としたら、これが意外に似合う。
菊などの花などとはまた別の目新しさがあって、新鮮な発見である。
小さな灯がいくつも灯ったように、仏壇がすっかり明るくなったのは驚きである。
万両の実の赤もずいぶん増してきたので、次には万両というのもありか。

白赤黄と

赤黄と狭庭万両実千両

寂しくなった庭に赤と金色の火が点ったようだ。

南天の根締めに千両、万両を植えているが、どれも赤だと面白くないので、黄千両にしてみた。
ようやく、実をつけるようになった今年、南天、万両の赤に負けず、堂々とした金の粒だ。
どれも長く実をつけたままでいてくれるので、縁起ものの実の代表が勢揃いした感じ。
さらに、その先を見るとびっしりと柊が白い花でなかなか派手やかである。

冬支度

千両の実成りを先の楽しみに

まったく私的な冬支度です。
外構工事のスケルトン部分は完工したのだが、肝心の植栽のほうがまったく進んでいないのだ。
土地価格が安いからと言って少々広すぎる土地を買ったものだから、植栽スペースが広すぎるのである。
来春まで丸裸ではあまりにも殺風景ということで、以前から育てていた鉢物なども土におろしたり、今日は幾分暖かいのでホームセンターでいくつかの小低木など買ってきてスペースに植え込みを始めた。
南天とか柊とかまず縁起物からということで、玄関周りには千両などをアレンジする予定。
ちなみに千両というのは葉の上側に花が咲き実をつけるが、万両というのは葉の下側だそうである。再来年の正月くらいには赤い実をつけてくれるだろうか。