寒風や違反切符をきる巡査
気温は二度。
道路も凍りつくような河っぺりの交差点でねずみ取りとはごくろうさまである。
見通しがいいはずなのだが、運転手からは見えない角度に巡査がひそんでいるせいかときどき引っかかるネズミがいる。ほんのちょっとの停止ができなくて、うっかりのミスが何千円かの罰金と何点かの犯則点をいただくことになる。
くわばら、くわばら。毎度のことなのでこちらは馴れたもので停止線のところできっちり停まり、さらに左右がよく見える点でまた停止し左右確認するのもすっかり板についたのであるが。
さすがに寒かったのであろうか、帰りにはもう巡査の姿はなかった。