濃淡

新聞の束ね緩みて梅雨最中

今日は資源塵の日。

新聞、雑誌、段ボールなど街角の所定の場所に積み込んで回収を待つ。
しっかり縛ったつもりだが、その重さゆえか束ねる紐がゆるんでなんともバランスが悪い。
何回かに分けてかろうじて持ち込んだものの、作業員の方には苦労かけたことだろう。
折しも日本海側では梅雨終盤の豪雨が西から東へ大きな被害をもたらしながら移動している。
太平洋側は梅雨が明けたも同然の状態だが、近年は豪雨がもたらす災害地域の濃淡が激しく、明日は東北地方が過去にない規模の災害が出るかもしれないと警戒を呼びかけている。
極端な傾向にある気候の先が気になる。

7坪

梅雨の泥束子で落とす長靴かな

このところ雨が多いので毎日長靴で畑通い。

車のトランクも泥だらけ。いつか洗わなきゃと思いつつ、天気の悪さや暑さを言い訳に引き延ばしている。
だがゴム長は、毎朝外栓で猫のトイレを洗うので玄関に置くには都合が悪いのでしょっちゅう洗う羽目になる。
束子でごしごし、その後干してすっきりと。さあ、明日も頼むよと。

このほど追加で7坪ほど借りられたので、寸法など測りに。5メートル四方の使いやすい土地である。
夏野菜は一か月出遅れたので秋冬野菜が間に合いそうもなくどうしようかと案じていたが、これで葉ものなどいろいろチャレンジできそうである。まずはニンジンからになろうか。

僥倖

厚き雲へだてて梅雨の月の食

だめと分かっていてやはり仰いでみる。

一面の厚い雲のどこかで今何年ぶりかの天体ショーが広げられているのだが空振りである。これも記録的に早い梅雨のせいで仕方あるまい。
もし晴れていればスーパームーンだというから見事な月食立ったにちがいないが、あと3年は来ないと言うから僥倖にあずかれるのはお預けということか。

幽玄

雲湧いて平群墨絵の梅雨の闇

久しぶりにデンタルクリニック。

歯石除去が目的だから、この二ヶ月間中断していた治療もとくに急ぐ必要はない。
小耳にはさんだ話だと、いままで歯科で新コロナウィルスに感染したというケースはないそうである。だから杞憂で終わったわけだけど、やはり密な状態で治療を受けるわけだから当座は注意しなければならないだろう。
昼頃雨が小休止して平群谷の周りの山々に雲がわいてきた。雲も低く垂れ込めたままで、谷全体が墨色に染まって幽玄の世界を醸し出した。

おっちゃんの地味な傘

舟券を手挾みにして梅雨の傘

いまどき馬券、車券の類いはインターネットでも買えるというものだ。

五月雨の中、よほど好きでないと現地や場外売場まで出かける人はいないだろう。
しかし、レースそのものを眼前に見ることが好きなおっちゃんたちは、舟券を傘を持つ手に無雑作に重ねている。
ちょっと雨に濡れて、折れないかとは気になるが。

雨の功罪

梅雨深し外装工事さらに伸び
リフォームのネットうたてき梅雨曇

今年はよく降る梅雨に当たっているのだろう。

しかも、降るか晴れるかが割合にはっきりとして、降ったり止んだりのいつもの梅雨空とは少し違うようだ。
今日も朝からの本降りが夕方になってもやまない。
一方の関東では取水制限が始まったそうだが、そんなに降ってないのだろうか。

斜め向かいのお宅の外装工事が始まったのが梅雨入り前で、いまだに足場が外されていない。これも不順な天気のせいかもしれない。

湿度90%

梅雨じめりして座敷箒のだるき

今日も降ったり止んだり。

湿度が異常に高い。
湿度計を見ると85%くらい。
フローリングの室内を歩けば、スリッパがペタペタ言う。
こんなときは和室に逃げ込んで少しでも不快感から脱げ出したくなる。残念なことに、最近の家の壁は特別注文しない限り洋室と同じく石膏ボードの上に壁紙を貼っただけで、乾湿の調整をよくするという漆喰壁ではないのがこういうときつくづく残念に思う。
それでも、板張りにくらべて畳はよく湿り気を吸ってくれるらしく、湿度90%のなか寝転んでも不快感がないのは救われる。