一日30分

梅雨晴の髪かき上ぐる鏡かな

バリカンで髪を切るのにも馴れてきた。

今では30分もかからずほとんど手前バリカンで刈ることができるようになった。家人の髪も虎刈りせずにわりにスムーズにできるようになったし。さすがに項の生え際を切りそろえるのは家人任せになるが、左右バランスも悪くはなくて悦に入っている。
ただ、刈った後の始末で我ながらためいきが出るのはそのボリュームの差である。家人のはむしろ黒さも増したような気さえするうえに、こちとらとくれば掃いて集めてもこれっきり?というくらいに貧弱なのである。
さらに、遊びでVOAのリスニングテスト受けてみれば、初心者クラスと診断されてレベル1からやるのがいいと言われる始末。かつてTOEICで750点以上取れていたころのあの耳はいったいどこへ行ったのか。
くやしいので、いちから出直しのつもりでリスニングを鍛えてみようと思う。教材を手許に一日一句ならぬ一日30分を当てようかと考えている。

鍬の柄

梅雨晴の風に兆せる雨の情

気温が高くても湿度が低く快適な日々も今日が最後かもしれない。

今度の前線には南の湿った空気が流れ来むわけだから鬱陶しい日が続くと覚悟しなければならない。
鍬の柄が古くてとうとう抜けてしまったが、幸いにして畝づくりのほうは一雨を待っての仕上げを残すのみとなり、三日半ほど酷使した体を休めるにもいい機会だ。
今日の午後は破れた掌のマメの手当と鍬の修理という軽作業で一休みというところ。
元田んぼの粘土質、しかも数年使われてなかった土地で固く締まっていてとても作物が育つとは思われない場所だが、徐々に手を入れていくことでそれらしくなってくることを期待して。

丸善の書架に

梅雨晴の神保町のはしごかな

梅雨間にからっと晴れると都心を歩きたくなる。

それも車ではなく電車がいい。
とくべつに当てがあるわけではなく、気の向いた駅で降り、気ままに足の向くまま歩くのがいい。
谷根千もいいだろうし、NHK渋谷のあたり、高輪の坂歩き、などなど候補地はいくらでも見つかりそうである。
だが、しかし。大阪は全く分からないので、地図を見ただけでは街のイメージも湧かないし、どうもおっくうで仕方がない。
いっそのこと京都へ出て、丸善に檸檬の爆弾を探しに行くのが面白いかもしれない、と思ったりして。

宗旨替え

二の腕の包みやうなく五月晴
梅雨晴やマーズムーンのランデブー
梅雨晴の月にかかりし大火星

頭上のオゾンホールが消えかかってるのではないのか。

そんなことすら思い浮かぶような日差しの強さである。
一年で最も紫外線の強い時期にはちがいないので、当たり前かも知れないが、それにしても度が過ぎているのではないか。
Tシャツ一枚で過ごせる季節だが、紫外線、赤外線は生地を貫いて肌を焼いているようで、先日などは10分ほど直射日光の下で動かずにいたら、その日の風呂ではタオルが肌にいたかった。

Tシャツは綿でと決めていたが、この分なら合繊でも何でもUV仕様なら良しとしなければならない。
火星が大接近とか。南に月がかかると、火星と並ぶ様子がよく見える。

晴間の洗濯ならぬ

梅雨晴ややもめ六十路の忙しき

今日は暑かった。だが、湿度が低くて助かった。

明日はまた雨の予報なので、主婦ならずとも束の間の梅雨の晴れ間を有効に使わなくてはいけない。
空中に吊した西瓜を支えるためにハンギングモックを準備し、支柱を強化。
これで重量10キロ超えの西瓜でも大丈夫だろう。
3株なので全体で6~8個成らせる予定だが、果たしてあと40日ほど。無事収穫といきますかどうか。