検査入院

わがままは言えない秋の旅行とも

今日から二泊三日の予定で入院。

昨年のステント挿入手術の一年後点検というわけだが、念のために希望して受けるものなので比較的気楽に構えている。いわば、少々窮屈な秋の小旅行に行くというくらいの気持ちがないと気分も晴れないだろう。

院内はネット禁止ではないといってもiPadの閲覧中心だろうから、今日を含めて三日分は予約投稿となる。
予想外の事態がおきれば入院が長引くが、その場合はまたその時考えることにしよう。

丈六仏

聖代の丈六なれや古都の秋

奈良博物館「国宝 醍醐寺のすべて 〜密教のほとけと聖教〜」へ行ってきた。

暑い間は外出がどうにもおっくうだが、今日のような清々しい秋日和に奈良公園をゆっくり歩くのはとても気持ちいい。
木のかげもたっぷりあるので、暑くなると木陰に入ればたちまち汗もひくようで、いよいよ古都の観光シーズンが到来したようだ。

醍醐寺と言えば秀吉の大茶会花見がすぐに浮かぶが、吉野や大峰の山岳修行とも結びついた密教のお寺としても有名だし、何より文書の管理が素晴らしく数万点が国宝に指定されている。奈良街道にも面し、南都の寺とは往来があったようで、東大寺再建にあずかった重源、西大寺中興の叡尊なども醍醐寺とはゆかりが深い。
今回はそんなご縁から醍醐のお山を降りてこられた阿弥陀仏、薬師三尊など貴重な国宝、重文の数々が奈良でも公開されることになったので、これを見逃すわけにはいかない。

快慶の手になる後白河法皇追善といわれる弥勒坐像菩薩もこれでもかというくらい精緻で見ごたえもあるが、平安期の作と思われる大講堂本尊の阿弥陀如来座像がいかにもほとけ様という体の飾り気もなくすばらしい。座像であるが立てばその倍の一丈六尺(4.8メートル)といわれる丈六仏である。これを超えるものがいわゆる大仏と言われる。
なお、薬師堂本尊の薬師如来坐像は半丈六。丈六仏の半分の高さで、座っておられるから実寸はその四分の一で1.2メートルの高さと言うことになる。

上ランク

秋はまず色に出にけり果実店

スーパーマーケットの話は昨日書いた。

最近は青果売り場に季節はないと言ってもいいが、それでも秋になった途端にさまざまな色の果物が並んで、もう十分に秋の空気を膨らませている。私はことに秋の果物が好きで、そのなかでも葡萄にはもう目がないくらいだ。当地に移ってさっそくフェンスに沿って苗木を植えたくらいである。ゴルビーという薄紫いろの大粒品種だそうで、あのゴルバチョフさんにちなんで名づけたとか。

当地は小規模のスーパーマーケットがやや乱立気味でどこもつぶれずに頑張っているのが不思議である。昨日行ったのはコープ系の店で明るくてきれいな印象を受けた。通路も広く取ってあるので歩きやすいし、このあたりでは上ランクになるのではないだろうか。関東ではコープ系の店というのは何となく薄暗いようなイメージを持っていたので意外であった。
ところ変われば、であろうか。

購買意欲

DMを開けば秋の気配かな

店の装いはもう秋冬物だ。

手許に届いたアウトドア用品の店からのDMにも購買意欲をそそるカラフルなものが踊っている。年に一回着用するかどうかというケースが多いのだが、つい誘われて買ってしまう悪い癖は直りそうもないが。

古典

物語始むる秋の読書かな

「源氏物語 道しるべ」、スタート間近になってきた。

冒頭の何巻かを揃えて静かにその時を待っているが、いざ始まると怒濤のペースで資料他読みあさらないとついていけないのだろうなあ、と今から戦々恐々としている。

清々爺先生、お手柔らかに。