急坂の上千本

忠信が忠義の坂も花名所

天気図と相談して吉野山へ行ってきました。

期待通り、最高の眺めです。

上千本・花矢倉展望台から。
遠くに金剛・葛城山が望めます。

最初、麓の吉野駅からバスを乗り継いで奥千本に着いたのですが、まだ開花してません。
そこで西行庵はあきらめ、上~中千本まで徒歩で降りてみることにしました。
西行庵へは秋の紅葉時にでもチャレンジしようと思います。
ところで、その西行庵、本当に奥深いところにあるんです。奥千本のバス停から仰ぎ見たわけですが、吉野山でも一番高い辺りにあるのではないでしょうか。その先はもう空しか見えません。
食料調達の必要もあって最低限の麓との行き来があったでしょうが、それ自体行ですね。
さすが、奥駆け修行の本場です。

中千本でいただいた葛切りは汗をかいた後だけに、喉ごしひんやり。

これを句に詠もうと思ったのですが、葛の季語は夏なんですね。
吉野山ですら今日の天気は初夏といっていいくらいの暑さなんですが、ちょっとね。
桜の塩漬けが甘いシロップとハーモニーして疲れた身体に活を入れてくれました。

露地を舞台に

照る花の塀よりこぼるる露地の夕

古い町家が並ぶ露地を歩いていると、ふいに目の前に夕陽に照らされた桜の木が浮かんできた。

露地は既に夕の帳が降りかけていたので、まるでそこだけスポットライトが当たっているよう不思議な世界だった。

駆け足で

半日の花に嵐や部屋ごもり

今日の午後猛スピードで春嵐が西から東日本へ駈け過ぎていった。

ずっとラヂヲを聞いていたので、突風や竜巻が西の方からやってきて四国の徳島、そして大阪、和歌山、京都、滋賀へと短時間のあいだに時系列で迫ってくるのが分かる。
桜がまだ咲き始めたばかりなのでよかったが、これが4,5日でも遅れているととんだ桜散らしになるところであった。
開花が平年より5日ほど遅かったそうだが、おかげでこの週末の桜は見応えありそうだ。