普段着

どの家も部屋着さまざま遠花火

土曜日だったか、隣町だったか花火大会があったようだ。

対岸の丘の向こうに打ち上げ花火が上がる音が聞こえて、つられるかのようにどの家からも人が出てきてみな花火の方向に顔を向けている。なかには歓声をあげる子供もいて家族のいい思い出にもなったようだ。
7月末から8月にかけてこのような催しを各自治体が行うが、このあたりは大きな町ではないので、どこも時間は短い。最も短いのは五分くらい。市のクラスになってもせいぜい10分程度。
それがかえって気楽な催しで、みながそれぞれ花火を近くで見ようと押しかけることもないし、当然店も出ない。音が聞こえてはじめて花火だと知って玄関や二階のベランダなどから鑑賞する。暗いからだれも着飾ったりしない。
人が出なくてもコロナ禍にあっては自粛する向きもあったが、今年は当たり前のように戻ってきた。
小さな町ならではの夏の楽しみである。

音速

喝采の時空歪める遠花火

今日の気温は実質38度。

気象台よりは2,3度高いのが実感だが、もう体温をとうに超えて汗かくのさえ難しいほどである。
それでも夕方から風が出て随分体感温度が低くなった。
朝夕に涼しさを感じることもあって、いまは夏と秋との境目、行き合ひの頃なのであるる。
各市町の花火大会もこれかrで、音速の意外に遅いのを感じながら小高いところにある自宅の窓から楽しむのである。

小花火大会

半玉の赤白青と遠花火

十キロくらい離れているだろうか。

丘の上から玉の半分をのぞかせて花火が上がっている。10分くらいで終わる程度の花火なので、どこかの小さな町で打ち上げているのだろう。
そう言えば、この時期毎年のように同じ方角に花火があがるので、七夕祭りや夏祭りの余興であげているのだと思われる。

10キロ近くは離れているが、ちゃんと届く音にうながされて2階に上がり数分楽しませてもらった。

夏の名残

対岸の丘を地平に遠花火

午後7時30分、南の方向、おそらく香芝市あたりで花火が打ち上げられている。

大和川をはさんで直線で約3キロ、対岸の丘も大きな住宅地だが、今夜の花火はその高い丘を越えて丸い形がはっきり見えるくらい近い。土曜日、夏休み最後の週末と言うことで、名残の花火かもしれない。2,3分で終わってしまったが、最後の二発はとてつもなく大きなもので遠目にもとても立派に見えた。

帰省の思い出から

曲がるたび車窓かすめて遠花火

今日は遠出をした。
帰宅があやうく午前様になりそうだったので全くの推敲不足だけど、と言い訳する(笑)
実は高速道路を走っている時ふいに10年以上も昔の記憶が蘇ったのである。
お盆の帰省Uターンでの道々のことであった。
東名高速浜松あたりだったろうか、最初はフロントガラスに小さく見えていた遠くの花火が、車窓の右や左に位置を変えながら見え隠れしていたのが見る間に近づいてきて、しまいにはウィンドウからはみ出すくらいまでの大きさになり、しかもド~ンという音さえ響いたのでひどく驚いたことがある。