枯尾花ここださはさは空を掃く
暴れ川いま茫漠と枯尾花
暴れ川肥沃もたらし枯尾花
砂利採って尽きぬ中洲の枯尾花
州にダンプシャベルカー来て枯尾花
ここよりは車入れず枯尾花
下り来て大河デルタの枯尾花
舟下り芒枯るるを見るばかり
草として枯れ馴染みゆく芒かな
草として生きた証の枯芒
草として栄えある名負ひ枯尾花
背広着て芒枯れたるやうな背
ふんばって靡いているようでも今にも千切れそうである。
一面の芒原の穂はすっかり飛ばされて骨と皮だけなのだが、意外に弾力は残していて少しの風にも反応している。
春を前に焼け野となればまた新しい芽を伸ばしてくれるだろう。
毎日通る橋の下の枯芒、随分長きにわたって楽しませてくれた。
まだ穂が固い状態から全盛期の銀の波を経て少しづつ枯れていく。
ついこの前まで草紅葉に混じってここにいるよと主張していたのに今は首をうな垂れて静かに眠りを迎えようとしている。
まるで人間の一生を演じているような姿。
周りをよく見渡すと、芒というのはどこにでもあるようですね。外来植物との競争もあって、子孫を残すのに躍起となった結果なんでしょうか。
よく似たものに茅がありますが、これは今頃葉が真っ赤になっているので判別できます。土手なんかが朱く染まっているのもいいものです。
お勧めの放送大学「和歌文学の世界」昨夜観ましたが伊勢物語、業平伝説よかったです。
ますます記念旅行の故地巡りが楽しみになってきました。
ありゃ、ありゃ。毎日の講義だったんですね。てっきり週一だとばっかり。元日もやってますね。冬休みというのはないんですね。驚きました。