石塔の影整然と日脚伸ぶ
元興寺には「浮図田」と呼ばれる石仏群がある。
整列した石仏の間に落ちる影もまた整然とくっきりと、光も力を増してきたようである。
全部で千基ほどはあろうか、その間を巡る間にも、ところどころに、石仏に寄り添うように万両が紅い実を見せたり、紅や白、絞りの寒椿が影をつくったり、落椿に埋もれるようなところもある。
一つ一つ表情が違っていて、時間をかけて廻っても見飽きない趣があった。
お地蔵と背比べもし実万両
小仏にお手玉しんじよ実万両
豆撒の舞台験む頭かな
節分の設へ幕を残すのみ
幔幕を張つて節分舞台成る
この寺には「元興神(がごぜ)」と呼ばれる鬼が守っていると伝えられ、豆撒きのかけ声は「鬼は内」。吉野の金峯山寺も同じように「鬼は内」、大神神社はご神体が山であることから「鬼は山」というとか。
参考)元興寺節分柴燈護摩会のページ
さっき豆まきをしました。 我が家は「鬼は外、福は内」です。
明日、鳥たちがきれいに食べてくれるでしょうね。
画像検索して元興寺の「浮図田」見ました。
本当に整然と並べられているのですねえ。
まさに田圃のごとくですね。
普通の家庭では「鬼は外、福は内」ですよね。
道路の豆は人が踏んだりしてつぶれているのもあったり。翌朝の光景もいつもと違って風情があるものです。これなど、句になりそうですね。
我が家も今長男が帰宅して豆まきした所です。
ベランダから「鬼は外」
室内では「福は内」と言いながら口に入れていました。
2013年6月の元興寺、浮図田も懐かしく読ませていただきました。
藤家に支えられた興福寺とちがって、元興寺には滅びの美という別格の風情が加わります。名前の通り、最初のお寺の名前を継承してるほどですものね。
元興寺、さすが第一級の古刹だけあって見所がいっぱいありそうですね。「浮図田」、面白い光景ですね。名前の由来は何なんでしょう。
「浮図」とは仏様、石塔のことで、これを田のように並べて供養したのを「浮図田」と言うようです。元興寺特有で、他のお寺ではあまり聞かない気がします。