県内一の紅葉

老の手を引いて迂回路冬紅葉

談山神社の紅葉はもう終いに近いらしい。

先日行ったときもやや遅かったかなと思ったくらいだから、昨日今日の雨でずいぶん葉を落としたことだろう。
談山神社の正面は見事なくらい一本の急な石段で登り切ったところが本殿、拝殿の脇となっている。
膝が悪かったりして、この石段を一気に登るのが辛い向きにはなだらかな坂を行く迂回路にまわったり、階段の途中で横道にそれて蹴鞠の広場や十三重塔、鎌足の津まである鏡女王を祀った摂社(恋神社)などを楽しみながら行くのもよい。

境内のどこを歩こうが紅葉が素晴らしく、三大山城の一つとされる高取城のも有名だが、県内ではそれを上回り一番の名所だろう。

それにしても雨が続くので外で詠む機会がない。しばらくは回復しないというので机上の作句が増えるのも止むを得ない。

燃え上がる

夕照を浴びて紅蓮と冬紅葉

周囲の山がまだらに燃えていよいよ冬が近い。

遠目には一色に見えていたが近くまで来てみると、意外に色の表情にバリエーションがあって緑に近いものから茶に近いものまで、綾模様が大変美しい。帰り道、これらに夕日が当たり出すと、この時間独特の色味が加わりますます燃えさかるように凄味がましてきた。
その入り日は今では二上山と葛城山の間に落ちるようになっている。

紅葉のお山へ

踏み跡は獣道かも冬紅葉

風もなく天気のいい日曜日だ。

信貴山のハイキングコースを振り返ったら、「注意イノシシ出没」という看板に気がついた。今登ってきたばっかりの道だが、たしかに猪や猿などが出ても不思議ではない道のようである。
はたして、下る途中でどう見ても人が踏んだ跡とは見えない道が藪の中に続いているのが見えた。周りを見渡しても単なる雑木林のようでとても人の手が入っているようには見えない。
朝夕はともかく昼間は人もポツポツ通るコースだしあんまり心配することはないが、これから山に餌が少なくなる季節でもあり、用心するにこしたことはなかろう。

信貴山の仁王門をくぐったら見事な紅葉。

信貴山仁王門の紅葉

季節の移り目

この街の景になりしか冬紅葉

今日も坂ばっかりのわが町を散歩。

大きな坂を越えて立野へ抜ける道の街路樹がいい色に染まっている。
立野への抜け道
大和川に降りてきてあらためて町全体を見上げると、かしこに赤や黄に染まった樹が街を彩っており、その模様が信貴山の頂上まで広がっていて、おりからの風も幾分肌に冷たいので晩秋から初冬への切り替わり時期なんだという思いを強くした。

見上げる

参拝の歩み止めたり冬紅葉

大神神社の続き。
拝殿への階段に大きな紅葉がかかっていた。
周りは大きな杉で鬱そうとしているので、そのコントラストが鮮やかでしばし見とれる。