許可局とはつきり聞こゆほととぎす
まだこの辺りにとどまっているようだ。
菜園に着くなり棚田の奥のほうから時鳥の声が聞こえてきた。それも今日のはかなり明瞭だ。
「トッキョキョカキョク」と啼くと言われるが、まさにそれなのである。とくに「キョカキョク」の部分がしっかりそのように聞こえてしばらく聞き惚れた。
さっそく真似して「トッキョキョカキョク」と言おうとしたが、全然舌が廻らない。早口言葉、滑舌の練習にも用いられるフレーズだが、いくつになっても上手にはなれないでいる。
日本語の特徴として、舌や、口の周りの筋肉などはあまり使わないこともあって、このフレーズは平坦に流そうとするとまず無理のようである。「オ」の音が多いのでそれを意識して唇を縦に突き出すようにチャレンジすると意外にうまくいくようである。試しに、まずは最初の「ト」から口をすぼめて始めると意外に後が続く。お試しあれ。