濡れタヲル肩に乗つたる暑さかな
雨が来るのが湿気で分かる日だった。
夕方までは50数パーセント台の湿度で、30度を軽く超える気温で暑くはあったが家の中にいるかぎりはむしろ爽やかな風に恵まれていた。
夕方になって日陰ってきたので収穫に出かけたが、案の定雨がぽちぽちと当たる頃にはもう湿気が体にまとわりついて蒸し暑くてたまらない。昔ながらに冷たいタオルで体を拭き、上半身裸のまま冷房、扇風機に当たる。30分ほどしてようやく人心地ついたのであるが、そう言えば今年はまだ蝉の声を聞いてないことに気づいた。
いつもの夏なら朝からクマゼミがやかましいほど聞こえるのだが、聞こえるのは鶯ばかり。今年は蝉が少ないのだろうか。それともまだ暑さが足りないと言っているのだろうか。
いれば煩くてたまらないのだが、いないとこれもまた寂しいものである。