幕下並み

伊賀盆地奈良に劣らず秋暑し

伊賀盆地での気温計は39度を示した。

戻ってきても39度。
途中の山地は標高500メートルほどで33度に下がるのであるが。
この気温計は気象台より2度ほど高い値を示すので、全国レベルで言えば37度。ニュースになっても全くおかしくない数値だが、これをさらに上回る地もあるようで、相撲で言えば幕下並み。
残暑とはいえ、この暑さはいったいいつまで続くのだろうか。

子猫

配達の新聞熱き残暑かな

新聞やら、郵便物やら、取り出すものがみな熱い。

夏はまだまだ終わらんと言っている。
八月に蒔いたキャベツがことごとく失敗したので、その理由を調べるとどうやら気温のようである。
同じ地中海野菜のブロッコリーなどは比較的暑くても発芽するが、キャベツは冷涼な空気が入ってこないと無理なようである。
今年中の収穫をあきらめ、日中の半分しか日が当たらないような場所を選んで春採りのキャベツを今日蒔いた。
六時の有線放送があって帰ろうとしたら、ここのところよく見かける子猫がきていた。おそらく生後二か月くらい。畑周りには生きものが蛙をはじめいっぱいいるのでそれらで食いつないでいるのかも知れない。我が家で保護するわけにいかないのでただ無事をみとどけるしかできないが、誰かが拾ってくれないかしらん。

利権政治

入院のかなはず落命秋暑し

東京の知人がコロナで亡くなった。

たいそうお元気な方で誰もが100歳まで大丈夫だと言われていた方が。
コロナ陽性と判明し救急車を呼ぶも、ここでも受け入れ先が見つからず更に悪化して再度救急車が来るもすでに心肺停止となっていたという。なんともお気の毒な話だが、これが今の日本の政治である。
このたび統一教会が政権深くまで浸透していた背景には、教会の利権と政治家の保身がみごとに一致したことがあげられる。
自分たちの利権、お友達の利権のためにしか動かない。社会的弱者救済など口先だけで真剣に取り組んだことはない。
まだまだコロナの自宅死は続くだろうし、増えるだろう。
欧州で医者として活躍している人によると。この夏はマスクなしで長いバカンスを満喫中だという。
いったいどこでどう食い違ってきたのか。
答は明かである。厚生官僚、なかんずく自分たちの利権確保しか頭にない医療技官のいうままに無駄な3年間を過ごしてきたからである。
検査と隔離。これしかないのに、PCR検査が全く進まない。精度が低い抗体検査ですらいまだに十分に行き渡らない体たらくでは、老人はひたすら死を待つのみである。

食べきれない

風恋うて残暑ながらの床を出る

依然30度を超す日がつづく。

続くが、風があればなんとか我慢できる耐暑力はついてきたようである。夏バテを知らずこのまま一か月くらいなら持続できるとよいのであるが。
今年は二年目の畑の野菜もそこそこできて、毎日せっせと旬の野菜を摂っているのも効いているのかもしれない。また、この時期は桃や成しなど到来ものが多いうえに、大小の西瓜もよくできたおかげで大好きな果物が食べきれないくらい。
この暑さであるが、今年は体感的に秋を感じることもないまま冬に突っ込んでしまうのではないかと危惧している。自然のサイクルが狂ってしまって、何もかも過去の経験などが役に立たないことや思わぬことが起こりそうな気がしてならない。
どんなことがあっても自分を平静に保つことが今こそ大事なんだろう。

愛着

足裏にもとくと残暑の知られけり

残暑が戻ってきた。

夏野菜残渣をさっさと片付ける予定が全然進まない。ぼおーっとしていて落花生を引っこ抜いてしまった。
ビックリするくらいの大きさなので、もしかしたら実が入っているかと持ち帰ったが、さすが甘味はこれから乗ってくるタイミングなので実も白く淡泊な味だが間違いなく落花生のものであった。熟すにはあと一か月くらいはかかるか。
畑がまだ乾いてないところがあってスニーカーを汚したので久しぶりに洗ってみた。天気が戻ってきたとはいえあいにく風もなく晴れたり曇ったりですぐには乾かない。白いスニーカーの白はもう戻ってこないほど履き古したのだが愛着があって捨てられない。

先取り?

特売の土鍋買ひ出す残暑かな

チラシをチェックしては、猛暑の中を出かけてゆく。

年金生活者のつましい毎日だ。
今まで日常の買い物などと無縁な男には、そこまでしなくてはいいと思うのだが、それを口にすると主婦のやりくりを分かってないと叱られそうでとても言い出せない。
せめて不要不急の品くらいは、慌てて買いだめすることはないのではないか。少なくとも鍋用製品を買うにはまだまだ早すぎるようではある。それとも季節先取りなのか?
それにしても、残暑とはいえ炎暑並みの毎日、何とかならないものか。

内も外も

内も外もともに残暑としかねつる

ひどい暑さだ。

西日にあぶられる2階の部屋の気温計はとうとう36度を指していた。内も外も気温が変わらず、ほぼ体温の空気とはこんなに苦しいものかと思う。高知・四万十市では40度超だったとか。
今日も日がなエアコンの部屋で机に向かっていたので暑さは紛れたものの、部屋の内外へ出入るするたびにため息がでるくらいだった。

さすがに今夜は25度をくだらないだろう。