三輪山へ雲の一掃き秋高し
ひさしぶりに空が高かった。
午前中、西から川のように蛇行する雲が入り込んできて、東の三輪山の方向へゆっくりと流れてゆく。
空は文字通りの紺碧。
それらの雲が刻々姿を変えながら流れてゆくのを眺めたのは、五、六日前に迷い込んできた子猫の検査を受けるためクリニックの外で待つ間のことだ。
さいわい猫エイズなどの検査結果は陰性で、あとはいかに先住猫と慣れさせてゆくか。わずか450グラムの子猫にくらべ、先住猫どもはその10倍以上もあってあらためて大きい。
栄養不足のためか、やせている子猫の食欲は旺盛で猫肥ゆる秋となればいいが。
そう言えば、外猫のみぃーちゃんは秋の荒食いでちょっとふっくらしてきた。