分譲地晩生の芒の細きかな
大和盆地を見下ろす信貴山麓につくられた造成地の一画に越してきた。
近所にはまだまだ売れ残った区画が多く、なかには家庭菜園として利用されているものがあるが、多くは夏の間はいろんな雑草が伸びたままになっているようだ。
背高粟立草も進出しているが、そうした雑草のせめぎ合いのなかから芒が自分の居場所を求めて、この時期になって漸く顔をのぞかせていた。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
分譲地晩生の芒の細きかな
大和盆地を見下ろす信貴山麓につくられた造成地の一画に越してきた。
近所にはまだまだ売れ残った区画が多く、なかには家庭菜園として利用されているものがあるが、多くは夏の間はいろんな雑草が伸びたままになっているようだ。
背高粟立草も進出しているが、そうした雑草のせめぎ合いのなかから芒が自分の居場所を求めて、この時期になって漸く顔をのぞかせていた。
眼の底のうかがい知れぬ鰯かな
スーパーで鰯を求めた。
一目で活きのいいことが眼の色で分かったからだ。
当地ではやはり西国からの魚類が多く、どちらかというと青色系がかっているかもしれない。
また、切り身よりもまるまるの一尾で売られている印象が強い。
肉よりも魚好きの小子としては歓迎すべきことである。
特産の柿の色添ゆカートかな
まだまだ荷の整理が続いている。
収納容器を買いに出たついでに、食品マーケットにも立ち寄り当座の必要食材を調達した際、柿の品種が多いのを発見。
そういえば、ここ奈良県は柿が特産であった。
子規の「柿食えば」の句も、当地にあってはごく自然であったように思える。
盆地でも望外のうまさ秋刀魚寿司
引越の荷ほどきがまだ続いている。
初日は引越業者さんからの荷受けに始まって、外構工事打合せ、電話工事やらTVアンテナ工事やらの立ち会いがメイン、2日目の今日は鉢物たちを梱包から解放するなど庭仕事メイン。
さすがコンビニ弁当には食傷気味なので、まだまだ整理しなければならない荷物は多いが旨い物店探しへ。
偶然見つけた寿司店に飛び込んだところ、これが予想外に旨い店だった。
海に接してない県なので実は魚類にはたいして期待してなかったので嬉しい誤算だ。
来客があっても胸を張って案内できそうだ。
クルマで20分ほどかかるのが玉にキズだけど。
今日よりは龍田の姫が守り神
新居への引越しが完了した。
明日役場に転入届を出す予定だ。
ここは龍田大社のある町で、今日から奈良県民である。
明日からブログには「奈良暮らし」のサブタイトルをつけ、身辺のささいなことを句に織り込んでいこうと思う。
いざさらば櫻紅葉とよき人よ
いまの地に越してきたのが昭和54年からだからもう32年になる。
当初の頃、近所を流れる鶴見川支流O川のほとりは葦に囲まれた湿地地帯もあったが、護岸・埋め立て工事がすすみ、さらに長女が小学3年生の頃だったか河畔に植えられた櫻の幼木もすっかり成長し、今では市を代表するお花見の名所である。
また、桜並木に沿って歩行者・自転車専用道路もできたので、散歩にジョギングに市民が行き交う場となっている。
何度か川を歩くうちに多くの友人を得、しまいにはO川倶楽部なる会まで結成してカワセミなどの野鳥を追う楽しみももてた。
おそらく、人に慣れたカワセミを常時見られるという点においてO川は日本中でも一番ではないだろうか。
河畔の桜が紅葉しはじめた今日、新たな土地に向かう。
短日や鉢に水遣る夕まぐれ
明日はいよいよ引越しだ。
ともに連れてゆくランや観葉植物などにたっぷり水遣りをしたのち、段ボールに詰める作業をしていたらすっかり日が暮れてしまった。
葉が伸びて高さがあったりするので段ボールに蓋はできない。並べてみると結構ボリュームがあって、平置き積みにするというトラックの相当な場所を占めそう。
着いたらすぐに楽にしてあげるからね。