草の実を助手席の人共連れり
調べてみるとその名をアレチヌスビトハギというらしい。
前住所では見られなかったと思うが、こちらでは近所の造成地におびただしくはびこっており、気がつかぬ間にズボンの裾などにびっしりとひっついている。そのひっつき度合いというのは、おそらくスーパー級でさすが帰化植物のたくましさ、はがすには相当根気がいるのだ。
クルマに乗り込もうとした妻の裾が早速被害にあった。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
草の実を助手席の人共連れり
調べてみるとその名をアレチヌスビトハギというらしい。
前住所では見られなかったと思うが、こちらでは近所の造成地におびただしくはびこっており、気がつかぬ間にズボンの裾などにびっしりとひっついている。そのひっつき度合いというのは、おそらくスーパー級でさすが帰化植物のたくましさ、はがすには相当根気がいるのだ。
クルマに乗り込もうとした妻の裾が早速被害にあった。
ビル裾の覚束なしや朝の霧
自宅は山裾の斜面にあるので、正面には立派な王寺駅ビルを見下ろすことができる。
今朝起きてみると、駅ビルだけでなく周辺のマンション群も霧に包まれていた。
盆地とはそもそも周囲の山々にとっての底地とも言える。
小鳥来る季節と知りぬ友の報
引越にまぎれて季節感がすっかり狂っている。
前住所の川仲間からの便りによると、ジョウビタキの飛来が確認されたそうだ。
すでに鴨の仲間は到達しているので、今頃はさぞO川は渡り鳥たちで賑やかなことだろう。
今日ちょいと出かけたとき、徒歩10分ほどの大和川に川鵜連中が川を横切るように一列横隊で並んでいるのをみただけ。
大和盆地にはこの大和川に注ぐ川が何本も走っていて、道路を走らせていると何度も橋を渡ることになるが、河岸の雰囲気からすると近場には大好きな翡翠は期待できないかもしれない。
時間がとれたら野鳥探しに行かなきゃ。
ワイパーのひと掃きにして露散りぬ
ここ数日続けて少しの時間戸外にいるだけで冷たく湿ったような夜気を浴びている。
朝の新聞受けも心なしか露に濡れているようだ。
クルマの屋根やウィンドウに降りた露は1,2時間ほどで消えてしまうのだが乾いた跡が醜く残るので、ほんのひと掃きだけワイパーを作動させてみた。ゴムに押しやられた露は重そうに一気に流れ落ちていった。
句にちなみ子規の柿の恵みある
門前で 柿配りおると 人の言ふ
今日の来客は娘の在阪の友人たち。
さっそく法隆寺見学に行ったようだが、家の片付けが残っている夫婦は未だどこも探索できずにいる。
クルマで10分ほどの法隆寺では、26日には子規の柿の句が詠まれた日を記念してJAによる柿の無料配布があったようだ。
まもなく正倉院展が始まるし、はやく家を落ち着かせなくては。
ところで、娘たちとは夕食後も遅くまで話し込み、友人には乳飲み子もいるので大阪までクルマで送ることになった。
地理不案内なのと高速道路なのでずっと緊張しっぱなし、こちらの高速道路に馴れるには回数をこなす必要がありそうだ。
もっと怖いのがナヴィの文字がよみづらくなったこと。老いへのシグナルに違いないが。
何植えよかはずせないのは山茶花よ
植栽プランに悩むのもまた楽しからずや。
外構工事が真っ最中、庭は旧宅よりは幾分広いうえに日当たりもいいのであれこれ思案中である。
シンボルツリーは何がいいか、春先や今頃の花が少ない時期に花木が欲しいね、目隠し用の木をどうしようか、落葉樹と常緑樹のバランスもあるし、果樹も欲しいな、菜園コーナーもほしいよ、あれやこれや家族が賑やかに話し合うのも久しぶりだ。
不用意に戸外出でなば夜寒かな
幾日か過ごしてみて、各地の気象情報などと比較してみる。
やはり朝晩の気温は周囲の府県に比べて幾分低い傾向にあるようだ。
明日の最低気温は6度という。
この秋一番の冷え込みになりそうだ。