行き交ふる人とうなづく初音かな
囀りも初音も。
風ひとつない穏やかな日。気温もぐんと上がって桜が開いてもおかしくないような日和である。
とくに鶯はこれが初音かと耳をうたがう熟練の域に驚かされる。
別な場所でも二回目の鶯を聞いたが、こちらは幼くていかにも初音という風情。
初音の林では種類は不明だが明らかに鳥の囀りも聞こえてきて、人の皮膚感覚ではまだ冬のようなものだが自然界はすでに春が満ちてきている。
季節先取りする必要はないにしても、自然界に敏感に反応して季節との交わりが楽しめるたら毎日が潤うことだろう。そのためにはせっせと外を歩いて自然と直にふれあうしかないのだ。
