タイミング

糠床に曲り胡瓜のつつましく

明日はあの曲がり胡瓜を摘む。

胡瓜ネットにぽつんとみんなと離れて伸びる枝に曲がり胡瓜が一本ぶら下がっている。
朝採るにはちと早い、夕方に採るかと思っていたが、あれこれあって採り忘れた。
明日はちょっと間延びのしたのが採れるだろう。

2リットル

製氷皿がらがらせはし冷藏庫

冷藏庫の製氷機がフル回転の毎日である。

素麺を食うにも、蕎麦を食うにも、この時期煮麺はないしかけそばもない。氷で締めた冷やし素麺、ざる蕎麦である。
梅酒を飲むにも氷、コーヒーだってアイスコーヒー。昔の冷蔵庫と違って今のはきれいな氷が素早くできる。氷には冷蔵庫の匂いも移らないし大変重宝している。製氷するため一日で水2リットルくらいは補充してようか。

夜の秋

夕鐘の乾きし響き秋隣

おしょろとんぼが群れる季節になった。

朝の蝉は相変わらず賑やかだが、今年はなぜか朝夕の風に秋の気配を濃く感じるのは私だけだろうか。
かつてお盆の頃に感じた初秋の感じに非常に近いものを感ずるのだ。こうした感覚はここ何年も味わってないので、まさかこのまま秋に一直線に向かうとは信じられないのだが、もしかすると熱帯夜と呼ばれる夜は今年は少ないのではないかと期待するのである。
今は日中の暑さに斑鳩あたりを歩く人とてないが、一足早く秋をこの足で確かめてみるのも悪くないなと思う。

檀家まわり

羅の僧衣ひらひらミニバイク

お坊さんの夏は忙しい。

僧衣を着たまま原付にまたがって、棚経を待つ檀家のもとへ行くのであろうか。
原付だからそう遠くはあるまい。古くからの檀家をひとわたり回るのであろう。

年甲斐

兄弟でにはかプールの水遊

小学校は数日前に夏休みに入ったようだ。

昨日、今日とお父さんもお休みで朝からビニールプールを張ってもらって兄弟の水遊びの元気な声が聞こえる。
町のプールは徒歩10分もない場所にあるのだが、厳しい入場制限が設けられているうえ、この連休緊急点検のため流水プールが使用できないこともあって、自宅の水遊びで済ませるほかないようである。
子供ならずとも、この厳しい暑さでは古稀をとうに過ぎた爺でさえ水が恋しくなる。

ごろごろと

鍬提げて冷し麦茶の水筒と

さあ5時だ。

と言っても夕方の17時だが。
これから1時間ほどが毎日の農作業。
それにしても今日は暑い。
ただありがたいことに、ここは信貴山から吹き下ろす風が毎日のようにあって気温ほどには暑くはならないのが救いである。
今日は二日前に蒔いたニンジンの発芽がないかの確認。乾燥しては芽がでないので乾いてたら水やり。発芽はまだのようである。うまくいけばあと二三日で顔をだすはず。
あまり元気がなかった西瓜が枯れてしまった。殘りの株にはいくつかの小玉西瓜がまだ健在なので無事の成長を祈る。
おくら、茄子の収穫はぼちぼち。真桑が何個かごろごろ転がっている。お盆のころが食べ頃か。
夏の野菜の収穫のいっぽうで秋冬野菜の準備。夏の農作業はやることが多い。

惰性

日除帽あみだに測る体温計

マスクして帽子かぶれば目だけさらしているようなもの。

非接触体温計なるものにおでこをさしだすには帽子をとる必要がある。
クリニックでは受け付けで事務員の方あるいは看護師さんが測ってくれるが、なかにはセルフで測るところもあってこれがなかなか位置決めが決まらない。
最近は慣れっこになって惰性で測っているような気がしないでもないが、いったいいつまでこんなことをやってなきゃいけないんだろうか。