二上山に開く病棟日脚伸ぶ
病棟に動けないでいるとよけい感じるらしい。
今日はまだベッドから起き上がる許可がおりないで、仰臥したままくくりつけのような状態の家人からLINEが来た。何もすることがなくただベッドに寝たまま時をすごすしかない身には、曇りがちでもそのように感じるのは自然なことだろう。
病棟から遠く南西に二上山があり、南面する窓からはなんの障害もなく夕日が二上山のあたりに沈むのをじっくり眺めることができる、なかなか景の広い眺めである。
むろん家人にはそんな感傷的な気分には到底なれないだろうが。