災害レベル

軒下にくゆる長雨の門火かな

こんな雨の日でも胡瓜のお馬で戻ってこられる。

お盆初日も中日も送る日も雨にたたられる予報である。しかもただの雨ではなく各地に災害をもたらすレベルの大雨ということだ。
西日本のどこかが毎年のように風水害に見舞われ、長年住み馴れた土地を捨てるにも捨てられない人々が年々ふえてゆく。該当の地区の住民にはお盆を静かに迎えるどころではなかろう。
コロナももはや災害レベルにまでひろがり打つ手もないらしい。何とも呆れるほどの無能政権である。

恨み

掃苔の出鼻をくぢく長雨かな

盆が過ぎても晴れは見込めなさそうである。

一週間予報をながめては溜息。
今日など気温が低かったからいいものの、盆明け頃から真夏日が戻る予報があたればうっとおしい日から逃げられない。
せっかくの夏休みというのに、子どもたちからも恨まれそうである。

半年先

パーカーの青きインクの涼新た

夜が涼しい日がつづく。

今日は雨の前の曇で日中でも35度には達せず、いつもより早めに菜園に向かった。
秋雨前線を前の貴重な一日。夏野菜には出遅れた分、秋冬野菜でリカバーしたいのでその準備で忙しいのである。出遅れの夏野菜は案の定出来が悪くさっさと見切りをつけようと思う。
菜園をやる前は8月の野良仕事なんてよくやるなあと他人事のようにみていたが、いざ自分でやりだすと苦にはならない。むしろ農とは半年先を見据えるものだと気づくのである。
土ができるまでには時間がかかるが、今日より半年先はと気長に構えようと思う。
インクはブルーブラックを使っている。ペン先をよく洗ってブルーに変えたら気分転換になるかな。

仲間入り

大蟻の蔓はひのぼる豇豆かな

台風が去ってもまた雨がくるという。

なんでも秋雨前線らしい。
こんなに暑いのにもう秋雨?と首をひねるばかりだが、まか不思議なことばかり起きる昨今である。
おかげで悲鳴をあげていた畑が潤って、なによりも畑よりも喜んでいるのが素人ファーマーであるが。
三尺ササゲの最盛期になってきた。
初めて食うが柔らかいうえに甘いときて来年もチャレンジしてみたくなる野菜の仲間入りである。オクラに続いて二つ目となった。

盆地の風

背高の鉢を転がし初嵐

突風の一日だった。

奈良盆地は周囲に比べあまり強い風は吹かないのだが、今日は庭のものをずいぶん転がしてくれた。
いっとき小止みになったので起こしてみたのだが、それらもまた転がされる始末。今日は夜も吹くとかでもう放置するしかない。

民度こんなもん

空襲に耐へて大木桐の秋

昨日書いたイデオロギー抜きの女性党だが、なんと今日twitterに「田村智子さんを総理大臣に」というタグがトレンド入りしてた。

笑ってしまう。同じことを考える人がいっぱいいるんだなあと。
彼女ならば、原稿読み飛ばしは読み上げ原稿がのりでくっついていたからだと下読みすらしてないことがばれたガースーに対し、「核兵器ゼロが広島と長崎の犠牲者に報いる唯一のこと」というメッセージを寄せたNZのアーダーン首相にもひけをとらない立派な総理大臣になれるだろう。
コロナでいくら人が死のうが意に介さないこんな無能な政治家たちを養ってきたのが、我が国の民度だと思うと悲しくなる。

おじさん帝国の限界

棟上の屋根葺く隣けふの秋

日差しがだいぶ傾いてきた。

傾いて部屋の縁に朝日が当たるようになり、今日から秋だというのに暑さが増したような気さえする。
植物はあいかわらず水をほしがるし、一日一回は水をやらねば枯らしてしまいそうだ。
枯らすといえば、数日前お気に入りの鉢楓が突然死してしまった。水にぬかりはなかったはずなので原因が思いつかない。掘りあげて根を確かめれば何か分かるかもしれないがこの暑さでは探究心もしぼみがち。おそらく10年以上のもので今さら新しいものを求める気も失せた。
新型コロナもますます手がつけられなくなってきて、何も有効な手を打たない当局にいらだつばかりである。
森といい、河村といい、ニッポンが間違いなくおじさん社会であることを世界にさらしてしまっては、この国の限界はここまでという気になる。右か左かのイデオロギーを超越した女性党を立ち上げて、八方ふさがりのおじさん帝国を打ち破ろうという女性はいないだろうか。