さきぶれ

短くも雲間にしるき虹たてり

台風のさきぶれの雲間に突然夕虹が現れた。

アーチをかけるほどには長くはないが、色彩の豊かさ、その際だったコントラストがかつて見たことのないほどの見事さで思わずスマホで撮影。だが、スマホのカメラで切り取るには短かすぎて迫力が出ないのが残念である。

猛暑到来

水筒の麦茶もたせて夫送る

今日は今年最高の暑さだったのではないだろうか。

梅雨明け後まるで初秋のようだと書いたが、やはり一筋縄にはいかない。昨日今日と本当の猛暑がやってきた。
さすがに午前中から冷房のお世話になる日となった。
それでも夕方には日課の畑通い。麦茶を冷やしてくれている水筒は必需品。500ミリリットルなんてあっという間に飲み干してしまうほど汗まみれの日となった。

機嫌よろしくない

雨の夜のかほりひときは女王花

なおざりのままで可哀想だ。

ちゃんと面倒を見てやらないので、この二三年咲くことも忘れて庭の片隅に追いやられている。本来メキシコ原産の花だから亜熱帯の木で暑さに強いはずなのだが、ここ何年もの紫外線の強さに意外にもろいところがあり、葉焼けしては木が弱くなる傾向にあり栽培が難しくなってきたような気がする。
10年くらい前には毎年本当によく咲いてくれたのに残念である。
女王花だけに扱いがむずかしい木なのかもしれない。

心配症

土くれが指をこぼるる旱畑

待望の雨がきた。

一時間足らずだが雷をともなった本格的な雨だ。
あまりに土が硬くて秋の畝づくりが進まなかったが、これで一気に手をつけるチャンスだ。
土用の期間は土をいじるなとは古来の知恵だが気候が様変わりした現代では、では一体いつになったら手をつけたらいいのか、いつまでたっても土用のような天気ではメリハリもつけられない。
いまは畝の準備が整うまでに秋冬の苗の仕込みをする期間。ブロッコリーの種をまいたばかりだがすぐに発芽して、それはそれでいいのだがこれからは虫との闘いでもある。
貸し農園とはいえ百姓の心配症が身についてきたようだ。

買い置き

けふの業なし終え下戸の麦酒かな

飲んでもノンアルコール。

家飲みはしないが、こう暑い日が続くと晩餐には麦酒が飲みたくなる。
飲まないから麦酒の買い置きはなし。仕方ないから梅酒の水割りでも。

分けつ

中干しの水口濡るる青田かな

この辺りでは中干しが終わったようだ。

約10日間水を切っていたが、ふたたび水が張られると浮草がすぐに漂っている。
この中干しというのは行き過ぎた株の分けつを抑えるのが目的と聞くが、深くへの根張りにも効果がありそうである。
中干しを終えた株がなんだか生き生きと感じてきてたくましく見える。

西に雲あらず遠雷北にあり

ひと雨ほしい。

土がからからだ。
生駒山のほうでごろごろ聞こえるが、いっかな近づいてくる気配はない。
雨雲を西の空に探したが、やはりどこにもない。
毎夕灌水が日課となって何日目だろうか。