プラン変更

いびつさもベランダ苺の勲章よ

飛鳥ルビーという地元大型品種の苗を植えてみた。

ようやく、実をつけるようになったが、いずれもナメクジの被害がひどい。
たまに、無傷なのを見つかると少々早くても摘んでしまうことにした。
さすがに少し酸味があるが、ブランド苺だけあって結構甘い。

去年の暮れにたっぷり、ボカシと呼ばれる糠を主原料とした肥料を仕込んだら、苗が信じられないくらい成長してしまった。苺は窒素肥料はあまり要らないと知る。
とりあえず、この春の収穫はあきらめランナーから苗を育てる計画。ナメクジの来ない冬の収穫を目指すのだ。

讃岐の造伝説

皮脱いで竹林いまだ伸び盛り

地中からすっと伸びた青竹。

伸び代の大きな先より皮を脱ぎながら上へ伸びてゆく。
だから、伸び代の期待できない下の節には脱げそうでなかなか脱げない皮が残っていることが多い。
半分ほどめくれ上がっているが、いったい何時になったら落ちるのだろうか。

かぐや姫の里と伝わる神社の近くに大きくはないが、きちんと手入れされた竹林を見つけた。
鶯の声が竹林に耳にも快く響く。

旬の甘味

莢豌豆みるみる積もる筋の山

句友の丹精した豆をいただく。

スナップ豌豆という名らしい。
サラダにもあうし、なにより甘くて美味しい。こんなにうまいものだったのか。今まで、莢豌豆もスナップ豌豆の違いも分からなかったが、豆が大きい分だけ旨味がよく出てるようだ。

思案も楽し

緑陰にパンフ拡げて旅のこと

木陰のテーブルから笑い声がもれる。

何やら資料らしきものをテーブルに並べて、楽しそうだ。
夏休みの計画でも立てているのかも知れないなと思った。

すべて世は事も無し

麦秋やふいに畑に鳥落ちる

小津の映画の光景はもうない。

かろうじてある一画だけが残されているが、残念ながら三輪山の裾は人家がたてこんで、三輪山を借景としたふるき大和の風景はもう望めないのである。
句友といっしょに眺めていると、たまたま目の先に降りてくる鳥影がある。雲雀だ。絵に描いた通りにである。
直接巣のそばには降りないと聞いているが、まずはあのあたりに巣があるのだろう。
一羽は相変わらず頭上で名告りをあげている。

静かな会話

車椅子に耳許寄せて花卯木

卯の花が早くも散り始めたようだ。

その卯の花に沿うゆるいスロープをつたって車椅子で行く夫婦がいる。押す手を止めてなにごとかささやいているような、あるいは何かを聞き取ろうとしているのか、それは分からないが、卯の花のことについて言葉を交わしているように見えた。
青葉晴のすがすがしい空気の下で、いいものを見せてもらった。

テレビ会見

テレビでは強弁ばかり梅雨寒し

梅雨のような日が続く。

沖縄・琉球地方ではとっくに梅雨入りしたことだし、この雨を梅雨と見立てても問題はなかろう。

権力と謙虚というのは、最近ではまったく相反することらしい。