寒波の夜

行き交へるタイヤの響き霜夜かな

日本列島は寒波にすっぽりのようだ。

当地でも昼頃雪がぱらつき、畑などはうっすらと白くなった。
夜になって、濡れた道路を走る車のタイヤ音だけが高く響いてくる。
零下5度という明朝はまた霜柱が立つだろう。

始動

年越えのカトレアいよよ始動せり

暮れまでに開花しなかった、または花芽もが伸びなかったカトレアが数鉢ある。
1月にはいると室温も低く当然成長も遅いので、ともすると数日忘れていることがある。

じっくり見るのは水遣りの時くらいで、そのとき思いもかけず花芽を見つけたら、なにかいいものを見つけたように心弾むものがある。

真綿色した

四年目のシクラメン咲く白二輪

シクラメンを店先にあるものと同じように咲かせるのは難しい。

いただきもので立派なものがあったりすると、次の年もうまく咲かせようと思うがうまくいった試しがない。
逆に、安く買ったものをぞんざいにしていた方が、かえってうまく生き残ったりするから面白い。

夏の暑さ対策がカギを握るようだが、今年はかろうじて2輪咲いてるし、よくみると蕾になりそうな小さな芽がいくつか育っている。これもホームセンターで安く買ったものだ。

有機肥料の調達

寒肥の材料探しは産地見る

そろそろ寒肥の時期。

腐葉土や堆肥、寒肥用の油かすなどホームセンターで調達するわけだが、どうしても生産地はどこなのかをチェックしてしまう。
あえて生産地を表示しないメーカーと、それを確認する消費者と。いずれも哀しい。

王者の飛翔

その目には風が見ゆるか鷹の舞

鷹がゆっくりゆっくりと輪を描きながら少しずつ上昇している。

大和川が大阪府に流れ込もうというあたりの南岸沿いは明神山と呼ばれる台地で、川に向かって急な斜面を形成している。
今日たまたま台地と川の間にあるホームセンターで、電柱にオオタカと思われる大型の鷹がとまっているのを発見した。やがて飛び去ると斜面に沿ってうまく上昇気流を捉えたのだろう、1分ほどかけて台地の上まで到達。
すると今度は台地の裏の方へ向けてすうーっと羽ばたくことなく滑るように視界から消えてしまった。
これが王者の飛翔なのだろう。

春を呼ぶ?

人波にしたがい山焼き見て帰る

生まれて初めて若草山焼きを間近に見てきた。

どこがビューポイントか分からないので、とりあえず近鉄奈良駅に出て人波についていくことにする。
降りたらすぐうまい具合に、いかにも使い慣れたカメラと三脚を担ぐ人がいたので後を追ったが人混みで見失ってしまう。
結局、登大路にもどってまっすぐ若草山に向かうことにしたが、ほどなくおおぜいの人が幕開けを待っている広場があるので、ここで一部始終を見届けることになった。
始まりは予定を少し遅れて花火から。
鹿をモチーフにしたものが上がったりしてほのぼのとする。
15分ほど花火を楽しんだあと、いよいよ点火だ。
今日は無風に近い状態なので、裾から燃え上がった炎がゆっくりと輪を縮めるように丘の上に向かっていく。
しばらく見届けたのち広場をあとにした。

ところで、歳時記では「山焼き」は春になっている。
若草山焼きはかつては1月15日、今は1月第4土曜日に行われるので、正真正銘冬なのであるが。

見守りの木

校舎には太き影あり冬欅

小学校の校庭に大きな欅が立っていた。

朝礼台のすぐ横にあるその木は、夏は当時珍しい鉄筋コンクリート造りの校舎を木陰でおおい、冬はあたたかい日差しを通してくれるのだった。
卒業してから2,30年ほどたって初めて訪れてみると、欅はやはり同じ位置に立っていた。
十分に背の高い木だったが、想像以上に大きくは成長していなかった。