右肩の少し怒れる案山子かな
今日は飛鳥吟行。
飛鳥寺付近、祝戸付近(石舞台あたり)、稲渕付近、橘寺、天武・持統合葬陵。
おかげで句材はいたるところに困るほど。
最近では町おこしと称して見せ物案山子が多いなかで、雷丘を過ぎたあたりで本物の案山子二体を発見。
頬被りして古浴衣着せられ、昔ながらのスタイルである。
ちょっと滑稽だったのは、右肩上がりならぬ、右肩怒り。両裄は一本の竹だから、当然左肩下がりとなる。
伝統的スタイルの案山子が廃れてゆくなか、「右肩上がり」というのが妙におかしくて独り悦に入ったのであるが。