つくばねの羽根生え初めて宮涼し
衝羽根の実というのを初めて見た。
無患子の実が追羽根の玉となるのに対し,実自身が4枚の羽根をもった衝羽根の形をしているのである。大河ドラマのタイトルバックに用いられているように、秋になると枝から離れてヘリコプターのように空を舞う。
丹生川上神社の境内に茨木和生(運河主宰)の句碑「こっぽりの子が衝羽根の実を拾ふ」があり、そこから顔を上げると衝羽根の実をつける木があった。といっても、宿り木であるらしいのだが。
樹齢千年を越えようかという大木の神杉もあり、川音も聞こえてくる宮を吹く風はすこぶる涼しい。
あらためてもう一度ゆっくり来てみたいと思った。