そろそろと暖機走行初氷
今朝起きたら見事な霜。
車のフロントガラスには厚さが1センチくらいあろうかというほどびっしり付いている。出勤前のお向かいさんは霜落としにたっぷり時間をかけて、そろそろと出て行った。
大阪市内でも零度近くまで下がり初氷が観測されてという。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
そろそろと暖機走行初氷
今朝起きたら見事な霜。
車のフロントガラスには厚さが1センチくらいあろうかというほどびっしり付いている。出勤前のお向かいさんは霜落としにたっぷり時間をかけて、そろそろと出て行った。
大阪市内でも零度近くまで下がり初氷が観測されてという。
竹林を騒がす風の寒さかな
竹林の中で鳩が鳴いている。
自宅から500メートルほど行った斜面に社があった。薬隆寺八幡神社という寺か神社か分からない名前だが、室町時代に創建された本殿が重文となっていた。祭神は第15代応神天皇とか。えらく由緒ありそうな神社が斜面の上の竹林に守られるように鎮座されている。
そこから東に500メートルほど行くと平隆寺という推古朝601年創建といわれる平群氏の氏寺が、八幡神社と我が家を結べば三角形をなす位置関係にあった。この平隆寺というのは、いつもの散歩道からちょいと逸れたところにあって今まで見過ごしていたのだが、今日は近鉄生駒線に沿って回り道していたとき偶然発見したのだった。その平隆寺の瓦を焼いたとされる登り窯跡「辻ノ垣内瓦窯」というのが我が家のすぐ近くで発掘され、近所の公園の一角に移設されているのを知ったのも3日ほど前である。
現住まい一体が平群一族ゆかりの地であったことを再認識した日であった。
白菜の頭きりりと豆絞り
白菜は霜によって甘さが増すという。
ただ、冬季に固く締まった実を結ばせるためには頭を藁ひもで結んで霜害を防ぐことも必要になる。ちょうど今頃が季節で散歩途中の畑で作業を見学させてもらった。豆絞りの白菜がずらっと並んでいるのはまるで起き上がり小坊師の列のように見えた。
じじばばの家に電飾ツリーかな
あれ、あそこは俺たちより年長のはずだけど。
何時からかツリーが飾られて、その明滅が反映しているお隣の壁が明るい。とくにクリスチャンだとは聞いてないので、きっと冬休みに遊びに来るお孫さんたちのために用意したに違いない。
手袋を脱いで一票投じけり
師走の総選挙。
家の前は投票所に通じる道だが、朝から見ていてもあまり足を向ける人がいなかったような気がする。30代の家族が多い住宅地なので、教育・子育てはじめいろいろ政治に言いたいことが多いと思われるのだがこれはどうしたことだろう。案の定投票所は大半が高齢者。
若い人たちの投票率が高齢者の倍くらいあれば多少は政治も変わると思うのだが。間もなく開票が始まる時間だけど、時計の針が昔に還るのをみるのは空しいものだ。テレビは消しておこう。
持て余す上着一枚冬ぬくし
しっかり着込んで来たのに意外に暖かかった。
寒さが久しぶりに緩んだらしい。しばらく歩くと汗ばむほどなので上一枚を脱いで小脇に抱えたものの持て余し気味。こんな日がしばらく続いてほしいものだが、それがずーっととなるとまた問題だろうし、冬の初めは五寒一溫くらい、終わりが三寒四温くらいが程よくいいかもしれない。
横顔は烏天狗のマスクかな
立体的なマスクのことである。
呼吸とかずいぶん楽なんだろうか。その昔マスクといえば風邪のときと決まっていて、ただでさえ鼻が詰まって息苦しいのにガーゼを当てたマスクをさせられるとさらに苦しいものだった。
最近では花粉症対策など一年を通じてマスクをしている人もいて、マスクの素材、種類、タイプもいろいろ改良されてるようだ。
ようだというのは、幸か不幸か、実はこの10年以上というもの風邪を引かぬようになってマスクとは無縁であったから今時のマスクの使用感がわからないのだ。ありがたいことだ。