自然の約束事

違わずに二百十日の暦かな

処暑や二百十日、二百二十日は台風襲来の特異日だが、今年はまさに処暑といい、この二百十日といいお約束通りに台風がやってきた。しかも今年はやたらに足が遅いものだから蒸し暑さが続くのには閉口してしまう。
もしかして二百二十日にも同じような台風が来るのか知らん。

賑やかな訪問客

法師蝉ジーと鳴いたら大団円

油蝉と入れ替わるようにツクツクボウシが鳴き始めた。
3センチ足らずの体なのに、あの大音声の源がどこにあるのか不思議でならないが、まるでルーチンのように一定時間鳴く。そのあとジーとなったら決まって終わりとなる。そしたら次の場所へさっさと移動するので、しつこく鳴きつずける油蝉たちよりはよほど作法を心得ているのかもしれない。

台風接近

週末の行事中止や台風禍

自転車仲間と予定していた週末のサイクリングが中止になりそうだ。
距離はたいしたことないものの、アップダウンばかりのコースでどちらかといえばトレーニングの意味合いの方が強く、気合が必要なコースでもある。
いつかはチャレンジする必要があったので残念ではあるが、9月初めの暑さに不安もあったので内心は助かったとも思っている。
順延ならば次週の末になるので、その時はまた気合を入れなおさねばならない。

視界をすっきりと

老眼の進みしめがね秋暑かな

いつも安物のサングラスをかけてるものだから、娘が自転車用サングラスをプレゼントしてくれた。ところが、いざ検眼となって驚いた。
近眼の度合いがほとんど改善し、かわりに乱視が進んでるという。
近眼が改善しているというのは、日常ほとんどメガネをかけないで済んでるからなんとなく実感していたものの、それは実は加齢によるものだと聞いてちょっと複雑なものが。
今日、車専用となった感があるメガネのレンズの方も交換してもらうことにした。

紫の紙風船

紫の風船割れて桔梗かな

桔梗は別名風船花と呼ばれる。
蕾が5枚の花弁を組み合わせたまるで紙風船のような形をしているからだ。
秋の七草のひとつだが、花期は梅雨時から咲くものがある。
現に我が家の桔梗は6月頃に開くので、今まで夏の季語とばかり思っていた。
万葉にある朝顔とは桔梗のことを指すらしい。

秋の花火か

女郎花

庭園のどん詰まりには女郎花

草苑の巡り回廊女郎花

いつもの市内薬師池公園へ。
奥にある万葉植物園に立ち寄ることが多い。
その名のとおり万葉集に詠まれた草花を中心に古来の植物が700種ほど植えられており、季節折々の草花のめぐりがよく分かるからだ。
8月下旬は花のいわゆる端境期で、唯一咲いていたのがこの花で順路の奥の方にあるのを見つけることができた。
すっと伸びた枝から小枝がいくつも分岐し、それぞれに小さな黄色の花のかたまりが泡のように咲く様子は、さかさまにした線香花火のようだ。