思はざるフォークで西瓜掬ふとは
西瓜はがぶりかぶりつくもの。
そして種をぺっぺと吐き出すもの。
それが、いつしか専用の先割れスプーンで種を掻きだし肉を削って食う。しまいにはメロンのように刻んでフォークで食うとは。
プランターの小玉西瓜がめずらしくうまくできて、早速試食した。
皮近くまで熟して意外に甘いが、市販の西瓜ではここまで多くないだろうというレベルの種がぎっしり。こうでなくちゃと種を舌の上で餞別して吐き出した。
メロンは気温26、7度くらい、西瓜は30度を超えて好まれるという。
30度にまであがると体は糖度より水分を要求するらしい。
原産地のアフリカでは何の味もないものだったが、明治以降改良された品種が渡ってくるようになって今のような甘さが加わったと新聞で知ったばかり。
おかげで今では甘さに当たり外れのない西瓜がいただけるというわけだ。