もっと雨が欲しい

雑草の夏枯れ果てて哀れとも

河原の伸び放題に伸びた雑草に元気がない。

増水に冠水しただけではなく、水が引いた後はゴミなどに覆われて生気を奪われてしまったのだろうか。憎いほどたくましい草がげんなりしているのを見ると、それはまた可哀相に思える。

きぃーんとくる

小豆粒ぬめりを帯びてかき氷

猫の砂を買いにでた帰り、かき氷半額というキャッチにつられてレストランに入った。

ふんわりとした氷には、濃いめの抹茶シロップがたっぷりかけてあって、さらにまたそのうえには粒あんがふんわりのっている。いわゆる「宇治金時」だ。
まだ頭痛が続いているので、逆療法として冷たいものを食べたらどうなるかと思っていたら、食べてるときはうまい具合に頭痛は忘れることができた。ただ、食べ終わるとやがてもとのように頭が重くなってしまった。

夏休み

帰省子の日程寄越すメールかな

今年はいつもより長く5日間の予定であると。

スケジュールにつきあってどこそこへ出かけるとかいうわけではないのだが、返ってくる日が決まればそれはそれで待ち遠しいものである。昔メールなどないころ、母の耳が遠いものだから何の事前予告もしないまま帰省するのも阿吽で分かってもらえていたと思うのだが、やはりちゃんと事前に知らせる方がよほど相手にとっても嬉しいことだったに違いない。

快眠

老猫とともに並んで昼寝かな

午後になって頭痛がするので昼寝をした。

横になるとすぐに14歳の猫がやってきて添い寝してくれる。部屋は軽くエアコンを効かせているのですぐに眠りに落ちたが、ちょっとのつもりが2時間も寝てしまった。目が覚めたら、もう猫はいつもの自分の定席にもどっていて快眠中である。

因果な商売

締切に追はれる日々の文月尽

何と因果な商売だろうか。

筆の遅い作家に似て締切間際まで追いまくられることが多いのだが、今回はとうとう初めて締切日を遅らせてもらうことになった。だんだん細かい仕事ができなくなってきてスピードが相当鈍ってきたような気がする。

都会っ子

引っ越しの木にも空蝉残りをり

東京から持ってきた梅の木に蝉の抜け殻がしがみついている。

移植後夏はわずか1回しか巡ってないので、この蝉は間違いなく東京生まれの奈良育ちである。あの小さな根鉢のどこに潜んでいたのか分からないが、よく振り落とされないでついてきたものだ。
しかし残念なのは雌だったのかどうか、とうとうこの庭では蝉の鳴き声を聞くことはなく、かわりにこの朝近くの家からだろうかクマゼミの「ワシワシ」という賑やかな声を聞いたのだが。

持病

痛風の跣足ひきづる不養生

持病が再発してしまった。

痛風というのは夏場しっかり、というよりこれでもかというくらい水を摂らなきゃいけないのだけど、一日中エアコンの部屋に閉じこもっているとつい忘れてしまうことがある。2,3日油断していたら、夕べからみるみる左足親指が腫れ上がって見るも痛々しい。こうなると痛みがひくまで一週間ほど辛抱の毎日である。