監視人しずかにもぐるプールかな
平日のせいかコロナのせいか。
あるいはその両方かもしれないが、町営の屋外プールには客は誰もいない。
それでも監視人だけがプールに潜っている。規則に定められた点検ではなかろうか。
先の三連休ではそれなりに混んでいたし、子供たちは夏休みに入ったし、この週末の人出は戻るのではないかと思うが。
子供たちにはコロナの心配もなくプールの夏を満喫してもらいものである。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
監視人しずかにもぐるプールかな
平日のせいかコロナのせいか。
あるいはその両方かもしれないが、町営の屋外プールには客は誰もいない。
それでも監視人だけがプールに潜っている。規則に定められた点検ではなかろうか。
先の三連休ではそれなりに混んでいたし、子供たちは夏休みに入ったし、この週末の人出は戻るのではないかと思うが。
子供たちにはコロナの心配もなくプールの夏を満喫してもらいものである。
髪切つて鏡にほそる髪洗ふ
外から帰るとすぐにも全身にシャワー浴びたい。
毎回そんなことしてられないから、最低限顔を、首を、そして上腕から腕全体を石鹸で洗い流す。そして火照った体に扇風機の風を当ててやる。
そんな暑くて不快な日が年間の半分ほどを占めるようになって、一日二回くらい風呂場に行きたくなるような日々である。
自分で髪を切るようになって一年、さすがに伸びた髪は鬱陶しいのでバリカンでさっぱりした。襟元に髪屑がこびりつくのですぐに洗髪する。梳き鋏機能でばりばり切るとただでさえ薄い髪がさらにボリュームをなくした。
鎌を手にさて夏草と闘はん
雨の朝方とうって変わって午後は太陽が顔を出した。
気温がぐんぐん上昇し、蒸し暑さも加わって冷房のお世話に。
庭はと見ると雨で草の茂りようが半端じゃない。
とても一日じゃ片付きそうもないがやるしかない。週末には戻り梅雨も明けて本格的な夏がやってくる、その前に。
蝉鳴いてまた一日の始まれり
8時頃になると律儀に鳴き始める。
明らかにクマゼミの声である。
もう最近はクマゼミしかやってこなくなった。庭に卵を産み落とすのがきっと彼らだけになってしまったのだろう。昔なら身近なところで羽化するのはたいていがアブラゼミであったのに比べ隔世の感がある。
まだ盛期ではないとみえて長くは鳴かないが、そのうちこの戻り梅雨が明けたら窓も開けていられないほどやかましい季節が来るはずである。
滴りに銅貨すすぎて詣でけり
暑さが続くと涼しい景がなつかしい。
岩のあいだから染みだす清水、水滴を浮かべた苔類、洞窟の天井から規則的に落ちる雫、などなどどれも体感温度10度は低く感じるのではないだろうか。山にたとえれば標高1000メートルの山頂にいきなり立ったようなものだろう。
ご当地の信貴山に登っても地上とたいして変わらない気温にがっかりもするが、いつのことだったか御在所岳にロープウェイに一気に登ったときは山頂の悪天候もあって寒さに震えた夏もあった。
町営プールも2年ぶりに営業で賑わっているが、もしも近所に鍾乳洞があればいまにも飛んでいくだろう。
お気に入りなれど綿シャツ汗引かぬ
間違って綿のTシャツを着てしまった。
静かにしているうちはいいがちょっと動くと汗がでるのは当然で、いつも吸汗速乾の新素材を着ているので苦にならないのに、汗が体にまとわりついてたちまち不快を覚える。
箪笥をのぞけば綿のTシャツが山のようにあるが、ほとんど袖を通さないものである。それなら捨てればいいのだがどれも思い出のあるものばかりで簡単に整理ができない。
新素材3枚で着回す夏がすっかり定着して10年以上。箪笥の肥やしとはこういうことか。
梅雨ごめに胸に心経唱えたり
終日雨で投稿のこともすっかり失念していた。
朝気づいてあわてて掲句をあげたのだが、というのも毎朝のお勤めでちゃんと声が出ないのが気がかりでならないからである。
いい風に考えると、これはおそらく就寝中の冷房のせいで声帯が十分に機能してないからだと思う。
昨夜はめずらしく扇風機だけだったが、これとても一晩中体に直接当てていると体にいいわけはない。
朝のお勤めにちゃんと声が出ないとそれが気がかりで、口の中で母音のみの発声練習を繰り返しているのである。