年甲斐

兄弟でにはかプールの水遊

小学校は数日前に夏休みに入ったようだ。

昨日、今日とお父さんもお休みで朝からビニールプールを張ってもらって兄弟の水遊びの元気な声が聞こえる。
町のプールは徒歩10分もない場所にあるのだが、厳しい入場制限が設けられているうえ、この連休緊急点検のため流水プールが使用できないこともあって、自宅の水遊びで済ませるほかないようである。
子供ならずとも、この厳しい暑さでは古稀をとうに過ぎた爺でさえ水が恋しくなる。

起き上がり小法師

もろこしの丈われを越すいつしかに

ヤングコーンを採ってみた。

成長速度にむらがあって丈がまちまちで、雄花も雌花もばらばらにつけていたから、うまく受粉してないのではと心配していたが、ためしに二番花をそれぞれ収穫したら大きさはまちまちだがかなりの量が採れた。
皮をはいでのぞいてみるとちゃんとかわいい実をつけているではないか。
ゆがいたのをかじってみると「甘い!」。
こんな小さなころから甘いとは思わなかった。野菜臭さが残るものとばかり思っていたが意外にうまいのだ。
菜園仲間からいただいた甘いトマトとあわせて夕食のサラダが味深い。
トウモロコシの丈もまちまちだが、そのなかの半分くらいは2メートルはゆうに超えるサイズ。風にもまけず、倒されても起き上がり小法師のようにすぐ立ち直ってくる。たくましい。

ごろごろと

鍬提げて冷し麦茶の水筒と

さあ5時だ。

と言っても夕方の17時だが。
これから1時間ほどが毎日の農作業。
それにしても今日は暑い。
ただありがたいことに、ここは信貴山から吹き下ろす風が毎日のようにあって気温ほどには暑くはならないのが救いである。
今日は二日前に蒔いたニンジンの発芽がないかの確認。乾燥しては芽がでないので乾いてたら水やり。発芽はまだのようである。うまくいけばあと二三日で顔をだすはず。
あまり元気がなかった西瓜が枯れてしまった。殘りの株にはいくつかの小玉西瓜がまだ健在なので無事の成長を祈る。
おくら、茄子の収穫はぼちぼち。真桑が何個かごろごろ転がっている。お盆のころが食べ頃か。
夏の野菜の収穫のいっぽうで秋冬野菜の準備。夏の農作業はやることが多い。

惰性

日除帽あみだに測る体温計

マスクして帽子かぶれば目だけさらしているようなもの。

非接触体温計なるものにおでこをさしだすには帽子をとる必要がある。
クリニックでは受け付けで事務員の方あるいは看護師さんが測ってくれるが、なかにはセルフで測るところもあってこれがなかなか位置決めが決まらない。
最近は慣れっこになって惰性で測っているような気がしないでもないが、いったいいつまでこんなことをやってなきゃいけないんだろうか。

納涼

夏山へゴンドラ運ぶ十五分

猛暑の下界から一気に気温が下がる。

日によっては寒いくらいに感じるときもある。
帰省の途中に立ち寄ってみたが、終点は一面ガスってとても長くはいられないほどガタガタ震えたことがある。山を侮るなかれ。
この時期御在所岳のロープウェイはなかなかの納涼ポイントである。

葡萄の産地

雨除の棚に新種の青葡萄

信貴山麓に葡萄畑がひろがる。

市民菜園からも近い。
ビニールで覆われた棚で大事に大事に育てられている。
山の反対側、八尾から羽曳野にかけての山裾も古くから葡萄の産地。
気候が合っているのか、土壌がいいのか。毎年異常なほど暑い地域でこれからもやっていけるのだろうか心配になる。

触角

落枝の下手人なるべし天牛

お気に入りの紅葉の枝が落ちている。

木を見るとしっかり髪切虫がへばりついている。葉を食べるどころか枝だって囓ってしまうようだ。
「天牛」と書いて髪切虫と読む。長い触角を牛の角にみたてた漢語である。
そう簡単には見かけない虫だけど、どういうわけか我が家ではちょいちょいと見かける。
噛まれないよう気をつけみごとな模様をしばしみとれながら、そっと戻してやった。