代々の大和巫女舞ひ里祭
竜田道幟の綺羅や里祭
昔の竜田道あるいは信貴山道に沿って古い家並みが続く。
そこには、どの家も門柱に真新しい幟幡を掲げている。
今週末の龍田大社の例大祭に合わせた在の秋祭りを告げているわけだ。八幡さんあり、素戔嗚尊さんあり、在によってそれぞれ違うがほとんどが宮座衆によって守られてきたお社だ。
当屋といわれる代表が祭をしきるので神職は不在だが、ここ大和では同じ巫女さんがあちこちの杜で神事を執り行っている。いかにも霊力のそなわった雰囲気で、湯立神事や神楽を舞う。テレビでも、各社の行事があるたびに「あ、またあの巫女さんだ」ということが多い。
関西、とくに大阪などでは昔から霊性の強い巫女さんに占ってもらったり、祈祷してもらったり口寄してもらったりという俗信的な慣習があったが、それとよく似た慣習がここ大和でもあるということだろうと勝手に推測している。