快眠

老猫とともに並んで昼寝かな

午後になって頭痛がするので昼寝をした。

横になるとすぐに14歳の猫がやってきて添い寝してくれる。部屋は軽くエアコンを効かせているのですぐに眠りに落ちたが、ちょっとのつもりが2時間も寝てしまった。目が覚めたら、もう猫はいつもの自分の定席にもどっていて快眠中である。

因果な商売

締切に追はれる日々の文月尽

何と因果な商売だろうか。

筆の遅い作家に似て締切間際まで追いまくられることが多いのだが、今回はとうとう初めて締切日を遅らせてもらうことになった。だんだん細かい仕事ができなくなってきてスピードが相当鈍ってきたような気がする。

都会っ子

引っ越しの木にも空蝉残りをり

東京から持ってきた梅の木に蝉の抜け殻がしがみついている。

移植後夏はわずか1回しか巡ってないので、この蝉は間違いなく東京生まれの奈良育ちである。あの小さな根鉢のどこに潜んでいたのか分からないが、よく振り落とされないでついてきたものだ。
しかし残念なのは雌だったのかどうか、とうとうこの庭では蝉の鳴き声を聞くことはなく、かわりにこの朝近くの家からだろうかクマゼミの「ワシワシ」という賑やかな声を聞いたのだが。

持病

痛風の跣足ひきづる不養生

持病が再発してしまった。

痛風というのは夏場しっかり、というよりこれでもかというくらい水を摂らなきゃいけないのだけど、一日中エアコンの部屋に閉じこもっているとつい忘れてしまうことがある。2,3日油断していたら、夕べからみるみる左足親指が腫れ上がって見るも痛々しい。こうなると痛みがひくまで一週間ほど辛抱の毎日である。

小さな花火大会

人呼ぶも甲斐なく果てし遠花火

夕べは町内の七夕まつりが行われた。

祭りの最後に大和川河原から花火が打ち揚げられたらしく、2階の書斎からよく見えたので階下の妻に声をかけ部屋に戻ったらもう花火は上がらなかった。わずか1,2分の出来事で、これがこの町の大きさに見合った花火大会なのかもしれない。

そういう時期

分刻み檀家くまなく盆供養

昨日は母の初盆の供養のために平等寺の住職にきていただいた。

ほんとうは住職でなく副住職なのだが、お父さんの住職が永平寺の要職についておられるので実質的にお寺を切り盛りされているのは息子の副住職さんである。
さすがにこの時期はお盆の時期とあって分刻みのスケジュールであるらしく、読経が終わった後もゆっくりお話しできるような状況ではないようだった。お供えを自家用車に積むのをお手伝いしたところ、すでに後部席は同類のものが満載であるのを図らずも見てしまい、そういう時期なんだなあとへんに感心したのだった。

健康診断

汗じみた肌を通して聴診器

町には特別健診制度というのがあって手軽に検査が受けられる。

今日診てもらったら、半年前のものと比べて心電図にやや異常が認められるので精密検査をした方がいいということで、来月初めに県立病院で検査してもらうことになった。
いまから30年ほど前にもストレスや過労からきたのだろうが狭心症という診断をくだされて、1年くらい定期的な検査をしてもらっていたが大きな変更がないということで今日まできていたのだが、やっぱり段々とガタがきているらしい。
血圧サラサラやらニトロやら薬がいっぺんに増えてしまった。
大きなことにならなければ定期健診さまさまなんだけど、さてどうなることか。