目に見える変化

薄紅葉して苗鉢の売られたり

よく見るとうっすら色づいている。

炎暑にこっぴどくいじめられて一時はどうなるかと思っていたのだが、どうやら枯れることもなく一部が色づいてきた。
今日の水遣りで気づいたのだが、楽しみがまたひとつ増えたようだ。

三日以上

一日のどこか照りある秋黴雨

今日も雨。

秋霖とは秋に三日以上続く雨だとある。
まだしばらく雨続きだから、これはもう秋の梅雨といっていいだろう。
涼しくていいが日中は30度を越えることもあるので蒸し暑いのが難である。
からっと晴れた秋の空はいつ眺めることができるのだろうか。

体幹

四股踏んで畳踏まへる秋の雨

四股ダイエットなる運動がある。

インナーマッスルを鍛え、体幹を強化する効果があるとか。ドスンと下ろせば骨に刺激を与えるので骨の密度も上がるとか。
Eテレも健康番組でやってたので試してみたが、これがなかなかきつい。スクワットよりはるかに体が悲鳴を上げる。
体幹もすっかり弱ってることもあって、片足で何秒も支えられないのだ。
しかし、ごく狭いスペースでコンパクトに運動できるという意味ではなかなかいいと思う。
雨で室内にこもっているときにもよさそうである。

夕涼の敵

湯浴して無防備つける秋蚊かな

今日は蚊に刺されないで済む日だった。

猛暑の間、散水の強敵は蚊の襲来で毎回何カ所かやられていたが、終日曇で30度を越えない気温もあって水遣りしないで済むのは何日ぶりであったろうか。
ただ風呂上がりの夕涼みと油断したらたちまち蚊の襲撃にあう。
秋の蚊とはいえ、そのどう猛さは夏と変わらない。

こころもち

白風やメールで足りる文書いて

台風一過というのだろうか。

暑いことは暑いのだがその度合いがいくぶん和らいだ今日。
とくに日が落ちてからの風はもう明らかに秋のものであった。
ポストへの足取りもこころなしか軽くなったような気がする。

自然に聞く

猫の耳せはしく動く野分かな

暑いので窓を開けていたら、だんだん風が強くなってきた。

台風10号の暴風雨圏が間もなく去ろうとする段階でまさかの展開である。
こういうこともあるということを再認識したしだいだが、やはり自然のことは自然に聞くしかないということであろう。

お裾分け

里方の息災にして梨とどく

お隣は鳥取・島根のご出身。

いつも帰郷のたびにお土産に土地のものをいただくのだが、半日で行き来できる距離とはいえコロナウィルス感染を怖れて今年はご両親の訪れもなく、帰省もなくてさびしい夏休みとなった。
そのかわりというわけではないだろうが、いつもの特産梨が送られきて、きょうそのお裾分けをいただいた。
今年は暑いが続いたのでよく育って甘いとのこと。ありがたいことである。