まろやかに畝傍そばだつ朝ぐもり
台風が来るとあって蒸し暑い。
今度の台風は小型で足が速いので、来るときは一気に来るというが、今朝の空にはまだそんな気配は感じられなくてうっすらと曇っている様子である。普通こういう日は、朝のうちの曇りが晴れたらかんかん照りの暑い日になることが多いのだが、ちょっとは違うようだ。近くで見る畝傍山は心なしか輪郭がおぼろで、いつもの端正な佇まいとは異なった表情を見せている。
今日は久米寺、橿原神宮方面の吟行で、夕方来るという台風が気になり一同落ち着かない。
今日の主目的の久米寺は、あいにくあじさい祭が終わったばかりで、園は閉ざされていて多くの句友が残念がる。
次の神宮の深田池でようやく、睡蓮や、鷺のハーレム、など多くの句材が見つかって何とか投句はできたが、必ずしも意の通りではなく心は天気同様晴れない。
