あと1日

一年の無病に感謝小晦日

小晦日(こつごもり)の今日は朝から雨。

窓ふきも昨日中に終わらせているし、あらかた年末にやるべきこともないのでのんびり過ごしている。
愛猫、母の死などいろいろあった年だが、なんとか健康で年を越せそうだ。
感謝。

ラッシュ

帰省子を待つ親の数歳の晩

今日明日は帰省ラッシュピークだという。

列島各地は今、子や孫の無事を祈りながらその到着を首を長くして待つ親だらけだ。
かくいう小生も長く住んだ土地を離れたので帰省子を待つ身となった。さらに、かつて帰省を待ってくれた親も他界し、待たせる身から待つ身へと変わったという実感は強い。
明日無事に着いてくれるといいと願う。

羽毛

アンテナの雀もほっこり日向ぼこ

TVアンテナに雀が10羽くらい止まっている。

そのどれもが、羽毛に空気をいっぱいためこんだ休憩モード、というより日向ぼっこモードだ。都会では随分減ったといわれる雀も当地では比較的よく見られし、我が家の庭にも必ず降りてきてなにがしかをつまんでは飛び立ってゆくのが朝の日課ともなっている。

シロップ論議

ホットケーキ食べ方談義老ひの友

散歩途中に寄る喫茶店でのこと。

お隣に座ったお年寄りのカップルの会話を聞かずとも聞いていた。何かの会が果てて立ち寄ったと思われるのだが、ご主人を亡くされた寡婦と奥様を亡くされた寡夫の組み合わせのようであった。問わず語りに口を開くのは常にご婦人で相方はときどき相づちをうつだけ。榊原温泉の約束をしていたのに認知症になってしまった友達のこと、ホットケーキのシロップはケーキではなくコーヒーに注ぐこと、などなど。

ホットケーキ(またはパンケーキ)の季語は冬なんですね。初めて知りました。

雪の末路

風花や決断できずに惑ひ舞ふ

妻が窓の外を指さす。

晴れているのに雪が舞っている。信貴山を超えて飛んできたらしい雪が、風のまにまにあちらへ飛ばされこちらに飛ばされしている。ちゃんと雪として降りたかったのに、道に迷った末に大和盆地にまで飛んできたのだろう。

甲高い声

陰に入る里を切り裂く冬の鵙

ひときわ高い声があたりに響く。

鵙だ。こんもりとした林に日がさえぎられ日陰の里には人の姿はない。
しばらく声を響かせたあと、林の中へ姿を消した。

ごろごろ

膝掛けやごまとふ猫が鳴らす喉

膝掛け代わりに猫を膝にだく。

ごまちゃんという虎斑猫で、推定13歳。かつては鳥取りの名人だったが、今ではすっかり野性味も衰え冬は暖を求めるようになった。以前はほだかちゃんがいたので遠慮していたようで、いまではすぐに膝の上に乗ってくる甘えん坊ちゃんで都度ごろごろ喉を鳴らしている。