寒気をついて

大和川出会ふ人みな冬帽子

大和川の堤防、河川敷をウォーキングする人が多い。

信貴山から冷たい風が吹き下ろしてくるが、最近はダウンの上着など着ているのでかなり緩和してくれる。ただ、頭、耳、首回り、手は帽子、マフラー、手袋などで補わないとちぎれるような痛みに襲われてしまう。行き交う人々がみな耳までおおう暖かそうな帽子をかぶっているのは、今年が殊の外寒い冬であることを示している。

遠方より来たる

凍雲を衝きて遊子の古都巡り

懐かしい人が奈良にしばらく滞在するという。

冬が厳しい地方の最も寒い時期に訪れるというのは、よほど奈良が好きなんだろう。今夜一杯しようということでこれから奈良市内に出かけるが、さてどんな会になるやら。

この稿は予約投稿です。

洋ランセンター

室咲を一鉢飾る記念日かな

洋蘭ゴールデンドラゴン

散歩コースの途中で洋蘭センターの看板を見つけた。

「こんなところに洋蘭センターがあったかな」なんて思いながら、案内にしたがって進むとやがて大きな温室が見えてきた。今までついぞ気がつかなかったので嬉しくてすぐに中を見せてもらった。
あるは、あるは。大好きなありとあらゆる種類の洋蘭があるではないか。今は胡蝶蘭の出荷がピークのようだが、私の狙いはカトレアの仲間。それも黄色い花の系統が好きなのだ。今月下旬はいろいろ記念日が多いので、今月中に開花しそうなものを選んで持ち帰った。

栃餅食べたい

寒餅の便り久しく絶へにけり

毎年届いていた寒餅と干し芋がもう随分前に絶えて久しい。

一族が高齢化して跡を継いだ世代も田舎を離れてしまうと、自家製の餅を搗いたり、時間をかけて干し芋をつくる人たちも居なくなってしまったということだ。田舎独特の栃餅の味が忘れられないが、もう食べられないとなると無性にさびしくなる。
今の我が家は電気式の餅搗き器のお世話になっている。

訓練飛行?

迷彩を施したヘリ寒の空

自衛隊機だと思うが、何度も5〜6機のヘリ編隊が上空を弧を描きながら飛んでいく。

双眼鏡で見上げてみると機体には迷彩模様が施してある。奈良市には自衛隊航空学校があるのでその訓練飛行かもしれない。
最近は思わぬ野鳥との遭遇のために双眼鏡を持ち出すことが多い。百舌、ジョウビタキ、ツグミ、アオジ。。。いつもの常連に加えて今日はどうやら「イソヒヨドリ」という珍しいのに出会った。頭から首にかけてが灰色でその下は赤褐色という珍しいツートーン配色で、一見して他の鳥とは区分しやすい。帰ってからいろいろ検索した結果ようやく「イソヒヨドリ」らしいことが分かったのだが。

目を引く色

竜の玉

我が理想控えめながら竜の玉

竜の玉

この碧はどうだ。

自然界でもこういう色があるんだね。大きさはえんどう豆ほど。下草によく使われる玉竜の根元から顔を出していた。「竜の玉」というのは竜が短めの両手で抱いている例の玉にみたてて言うのだろうが、見方によっては竜の眼球とも見えなくもない。

雲の柱

ジオラマに時雨過ぎゆく平群かな

大和高原から天理に下る峠からみる大和盆地はまるでジオラマの箱庭のようだ。

今日は生駒から平群にかけて黒い雲の柱がおりており、そこに時雨が通り過ぎているのがはっきり見えるのだった。